地方から世界へ
「平成の海援隊」いよいよ出航!

「ジョン万ジーンズ」をデザインした、原宿の老舗ヴィンテージショップ『BERBERJIN』のカリスマ店長・藤原裕氏。

 この「ジョン万ジーンズ」は、高知県が新たにスタートさせた「平成の海援隊」プロジェクトの一環だ。ファッション、アミューズメント、飲食など様々な企業・団体と高知県がタッグを組み、地方の魅力を世界に向けて発信していくという。先日、東京・銀座で行われた「志国高知 幕末維新博」第二幕記者発表会の席上、尾﨑正直高知県知事はこう宣言した。「土佐藩を援けつつ、世界雄飛を目指した海援隊の精神、それは強い地方の象徴です。わたしたちは龍馬さんが夢見ていた『世界の海援隊』の志を受け継いで、世界に開かれた強い地方をめざします」。今回のプロジェクトに参加した企業は“同志”だと尾﨑知事は言う。「これからさらに、志を同じくする同志を募っていきたいですね」。平成の海援隊、いま船出の時がきた。

「平成の海援隊」参加企業はスニーカーの「atmos」、ヴィンテージデニムの「BERBERJIN」「WAREHOUSE&CO.」、飲食・アミューズメントなどの「DDホールディングス」、ゲームの「DeNA Games Tokyo」、玩具の「トランスフォーマープロジェクト」、タレント・ユージさんが所属する「レプロエンタテインメント」の7社。各社いずれもやる気満々だ。

志国高知 幕末維新博
4月21日から第二幕が開幕

2018年4月21日、龍馬の殿堂「高知県立坂本龍馬記念館」がグランドオープン。

 幕末・明治期、坂本龍馬、中岡慎太郎をはじめ数多くの偉人を生んだ土佐藩。その偉人たちの熱い志と息吹きを感じてもらおうと、高知県では2017年3月から全県をあげて「志国高知 幕末維新博」をスタートさせた。偉人たちゆかりの地など、県内各地の歴史文化施設では貴重な歴史資料の展示や企画展が行われている。そして開幕から1年。第一幕のメイン会場となった「高知県立高知城歴史博物館」には20万人を超える入場者があり、各会場も含めた博覧会全体の入場者数は157万人超を記録した。そして明治維新から150年をむかえた今年、いよいよ第二幕が開幕する。第二幕では2018年4月21日にグランドオープンする「高知県立坂本龍馬記念館」が新たにメイン会場として加わり、さらに充実した内容となる。

「志国高知 幕末維新博」公式サイト
http://bakumatsu-ishinhaku.com/

2018.03.30(金)
文=秋月康