立ち呑み屋とレコード屋の2in1?

アナログジャケットがずらりと並ぶ棚の奥には……?

 実はこのお店、core of bellsのベーシスト會田洋平さんが店主を務める〈飲み屋 えるえふる〉と、cinema staffのギタリストとして活動する辻友貴さんが運営するレコードショップ〈Like a Fool Records〉が共同で経営する、立ち呑み屋とレコ屋が一緒になった夢のようなお店。2017年8月で開店2周年を迎えたそう。

店内で販売しているCDは、お酒を呑みながら試聴可能。

「立ち呑み屋さんに来ること自体、今日が初体験です! あっ、〈いきなりステーキ〉ってお店にはスタッフさんに連れていってもらったことがあるけど……あれは立ち食いでしたよね(笑)」

ポップな壁画の前には、ドラム缶を使ったテーブルが。

 ドラム缶を使った立ち呑みテーブルに陣取ったもなりさん、ビールをいただきます。ビールはやっぱり瓶! しかも、こだわりの赤星(サッポロラガー)です。

 冷蔵ケースから自分でお酒や料理を取り出して、カウンターでその都度お会計するスタイル。グラスに手酌して、グイッといっちゃいましょう。

冷蔵ケースから好きなお酒を選びます。
初めての一人立ち呑みに、ちょっと緊張気味のもなりさん。

「あ〜っ、おいしい! 最近ビールの美味しさがわかるようになってきた気がします(笑)。それにしても、ビール大瓶490円って安くないですか?」

〈赤星〉の美味しさで、この表情!

 そうなんです。〈えるえふる〉の魅力は店内のポップな雰囲気や音楽だけでなく、お酒やつまみの値段の安さにもあり。下北沢にほど近いエリアにありながら、つまみは150円〜、お酒も290円〜という下町価格で楽しめちゃうところがすごい!

おつまみメニューはすべて日替わり。

 料理のほとんどは會田さんの手作り。瓶ビール班長という名義で酒場巡りブログも手がけているという彼が、自分が呑みたい酒・食べたい肴を揃えて、さらに自分が行きたいと思える価格で提供するという、酒呑みとしてのこだわりが随所に貫かれています。

2017.12.18(月)
文=宮内 健
撮影=山元茂樹