vol.02 二毛作
昼酒の醍醐味を堂々と堪能できる街
2017年9月8日に行われた初のワンマン・ライブも大盛況だった注目のフィメール・シンガー、脇田もなり。お酒が大好き! だけど酒場ビギナーな彼女が東京近郊の名店を探訪しながら、立派な酒呑みレディへの階段を昇っていく連載「名酒場 IN THE CITY」。第2回はどの街へ?
今回訪れたのは、葛飾区・立石。押上から京成線各駅停車で4駅、今や酒呑みの聖地として知られています。
昨年東京に拠点を移したばかりのもなりさん、立石に訪れるのはもちろん初めて。真っ昼間から多くの酒場が営業してるだけでなく、行列が出来るほどに繁盛している光景に、ちょっとカルチャーショックを覚えているご様子。
「本当に昼間から呑んでる人がたくさんいて、立石ってすごいですね。私、こんな早い時間から呑みに来たのは初めてなんですけど、みんながお仕事してる時にごめんなさいって感じ(笑)」
いえいえ、そんなちょっとした背徳感を味わいながら呑むのも、昼酒の醍醐味というものなんです。
「宇ち多"」「栄寿司」などの人気の飲食店が軒を連ねる立石仲見世商店街を横目に線路沿いをしばらく歩くと、今回訪れる「二毛作」が見えてきます。
このお店、もともとは仲見世で30年以上続くおでん種専門店が拡張するカタチで、隣の店舗に息子である日高寿博さんが開業したおでん居酒屋。2年前に独立し、現在の場所に移転リニューアルしました(元にあった場所は、現在「おでん丸忠」が営業中)。
2017.10.13(金)
文=宮内 健
撮影=石川啓次