メルボルン出身で、日本のコーヒー文化を愛する話題のコーヒーブロガー・ヴォーンさん。「音楽が最高!」と足繋く通う、最愛カフェの2人のオーナーに会いに行きました。
そこにはいつも
音楽とロマンティックがあった
◆Little Nap COFFEE ROASTERS
(リトルナップコーヒーロースターズ)
ビルをまるごと使った「リトルナップコーヒーロースターズ」。2階は食堂とレコードショップ、3階(写真)は、濱田さんの趣味がスパークした空間に。ギャラリーやイベントを行うことも。
「どこのカフェに行っても、必ず流れている音楽をチェックする」というヴォーンさんが「来るといつもshazam(流れている音楽を認識するアプリ)しちゃう」と、その選曲センスに首ったけなのが、代々木公園の名店「リトルナップコーヒースタンド」。
カフェラテ 450円。
音楽ツウとして知られるオーナー濱田大介さんに会いに、富ヶ谷にオープンしたばかりの姉妹店「リトルナップコーヒーロースターズ」へ。よりローカルでローテクな空間が印象的。
「朝なのか、夕方なのか。その時と風景に合った、映像をイメージできるような音楽を流すことはよくあるね」と濱田さん。
1階はコーヒースタンドと焙煎機、奥にはDJブースがスタンバイ。
実はふたりの関係、いわゆる「客とオーナー」のみならず。濱田さんの主催するイベントに、ヴォーンさんがプロモートするミュージシャンThe Lagerphonesが参加したことも。
「僕がローカルの友達と一緒にやった『YOYOGIG』の中で『旅のようなバンドだね。地元の空気にエッセンスとしていいね』となって」トントンと実現。「ホント、人生最高のメモリーだった」と夢見るような表情のヴォーンさん。
「僕の中で一番印象に残るのは、ライブハウスじゃない、面白いところで音楽を聴くこと」という言葉に濱田さんも同意。
「僕らは20代の頃から、たとえカフェという場所はなくても誰かをワクワクさせたい、びっくりさせたい、そういう衝動が止まらなかったし、そこにはいつも音楽があって、ロマンティックがあった。今もただ、そういう場を作りたいだけ」。
豆売りも開始。100g 900円~。
<今日の1枚>

濱田さんのチョイスはThe Smallest Band In The Worldのセルフタイトルアルバム。オーセンティックで懐かしい印象のオーストラリアのバンドの一枚。実は、ヴォーンさんのお兄さんもメンバー。
Little Nap COFFEE ROASTERS
(リトルナップコーヒーロースターズ)
所在地 東京都渋谷区富ヶ谷2-43-15
電話番号 03-5738-8045
営業時間 9:00~19:00
定休日 無休
席数 17席
http://www.littlenap.jp/

●GUEST
濱田大介(はまだ だいすけ)さん
「Little Nap COFFEE」オーナーバリスタ。数々のカフェのプロデュースを手がける。音楽への造詣も深く、イベントのオーガナイズやDJとしての顔も持つ。

●NAVIGATOR
ヴォーンさん
コーヒーブロガー、モデル、エディター、イベントオーガナイザー、文化服装学院の英語講師。コーヒーカルチャーの聖地オーストラリアで生まれ、日本在住10年。自身でコーヒーブログの運営も。
- date
- writer
- staff
- Text=Mitsuharu Yamamura
Photographs=Wataru Sato - category
CREA 2017年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

