手打ち蕎麦とビールで一献!

 大正期の蔵を改築した店内で、手打ち蕎麦や地産の食材を使ったおつまみと一緒にビールを楽しめるのがこちらの「蔵+蕎麦 な嘉屋」。

雰囲気のある外観が旅気分を高める。

 ネストビールに使用する日本産のビール麦「金子ゴールデン」の裏作として蕎麦の栽培をはじめたのが、蕎麦屋をはじめたきっかけだとか。「な嘉屋」で提供するのは、茨城の名産「常陸秋そば」。外一と呼ばれるつなぎの少ない蕎麦で、しっかりとした香りと甘みが特徴。すべての料理には日本酒の「仕込み水」を使用する贅沢さ。蕎麦はもちろん、食材の旨みそのものが引き立つ料理は、シンプルながら奥深い味わい。

 続いて、ビールに合うおつまみと旬の蕎麦メニューをご紹介。

「奥久慈玉子のだし巻き」680円(手前)、「だいだいエール」650円(奥)。

 定番のおつまみ、玉子焼きには、夏らしい柑橘系のビールを合わせて。茨城県産の「福来みかん」とオレンジ風味のアロマホップで醸造した「だいだいエール」は、麦の旨みとフルーティな香りとのバランスが抜群。

「冷やしすだち蕎麦 ミニ天麩羅付き」1,280円。

 キンキンに冷やしただし汁に、徳島産の旬のすだちをたっぷり浮かべた涼しげな一品。喉越しにこだわり、蕎麦は細切りに。天麩羅は茨城県産のズッキーニ。同じく喉越し爽やかな「ホワイトエール」と合わせたい。9月中旬頃までの限定メニューなので、気になる方は急いで。

 そのほか、十割蕎麦、純米酒で練り込んだ酒蕎麦もここだけの味わいとしておすすめ。ビール作りとセットで定期的に足を運んでみては。

高い天井や木の階段など、至るところに蔵の名残があり趣を添えている。
日本酒を搾る酒槽(もろみを搾るときに使う長方形の木製の容器)を半分に切ったものをアレンジしたテーブル。

 次ページでは、和のムードから一転、2017年の6月、水戸にオープンしたビアカフェへ。

木内酒造
所在地 茨城県那珂市鴻巣1257(木内酒造内)
http://hitachino.cc/brewery/

●手造りビール工房
電話番号 029-270-7955
料金 1種類 330ml 45本コース(15リットル) 28,500円~
※ビールの種類、本数により料金が異なります
※要予約
※一度に作れるビールは4種類まで

●蔵+蕎麦 な嘉屋
電話番号 029-298-0105
営業時間 11:30~14:30、土日祝 11:30~14:30/17:30~20:00(L.O. 19:30)
定休日 不定休

2017.08.05(土)
文=吉村セイラ
撮影=佐藤 亘