20世紀の激動のアートを
実地に観る!

ピエール・ボナール《格子柄のブラウス》 1892年 油彩/カンヴァス 61×33cm (C)RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

 19世紀末のパリでのこと。血気盛んな若い芸術家たちが、新しいアートを模索してグループを成した。ボナール、ドニらによるナビ派だ。彼らが目指したのは装飾性、平面性、内面性で、当時としては斬新そのものだった。

 ナビ派の一大コレクションを有するオルセー美術館から、優品約80点がごっそりと運ばれてきた。20世紀美術の起点になった彼らの知的で華やかな創作に酔いたい。

『オルセーのナビ派展:
美の預言者たち─ささやきとざわめき』

会場 三菱一号館美術館(東京・丸の内)
会期 2017年2月4日(土)~5月21日(日)
料金 一般1,700円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://mimt.jp/nabis

山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2017.03.25(土)
文=山内宏泰

CREA 2017年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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いいものだけをシンプルに
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定価780円