20世紀の激動のアートを
実地に観る!
19世紀末のパリでのこと。血気盛んな若い芸術家たちが、新しいアートを模索してグループを成した。ボナール、ドニらによるナビ派だ。彼らが目指したのは装飾性、平面性、内面性で、当時としては斬新そのものだった。
ナビ派の一大コレクションを有するオルセー美術館から、優品約80点がごっそりと運ばれてきた。20世紀美術の起点になった彼らの知的で華やかな創作に酔いたい。
『オルセーのナビ派展:
美の預言者たち─ささやきとざわめき』
会場 三菱一号館美術館(東京・丸の内)
会期 2017年2月4日(土)~5月21日(日)
料金 一般1,700円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://mimt.jp/nabis
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2017.03.25(土)
文=山内宏泰