美白もUVケアもしているのに、肌曇りが解消しないとしたら……? どこかに“見落とし”があるのかも。生活習慣を、改めて見直してみよう! ビューティサイエンティストの岡部美代治さん、皮膚科医の涌水陽子先生にお話を伺いました。

» 第2回 日々の食生活こそ、色白美肌の基本
» 第3回 やっぱり大事な“内側から抗酸化”
» 第4回 良質な睡眠こそ、何よりの美白美容液

見落としがちな美白の盲点
ライフスタイルを見直そう

 日焼け止めは毎日使っているし、美白ケアもしているはず。「なのに、なぜシミやくすみが消えないんだろう?」。そんな素朴な疑問を抱く女性は、きっと少なくないはず。

 「シミやくすみの発生要因には、ホルモンのバランスや免疫機能も関与しています」と、涌水先生。そもそも肌細胞は、全身を巡る血流から酸素や栄養を得て、生まれ変わっている。

「肌表面にとどまらず、本来は食生活やライフスタイルも含めたトータルケアが必要です」(涌水先生)

 さらに、多忙な現代女性のストレスに警鐘を鳴らすのが、岡部さんだ。

「ストレスがあると血流が低下し、肌荒れしやすくなります。何より、ストレスは女性の表情を曇らせてしまう。“イキイキと輝くような美白印象”は、豊かな表情美なくしては叶いません」(岡部さん)

 うーん確かに“肌曇り”の原因は、毎日何気なく繰り返している生活の中にありそう。この特集ではそんな“見落としがちなシミ要因”を、改めて検証してみよう。忙しい日々の中でも、頑張りすぎず、賢くケアする方法を提案したい。

●Update Life Style #01
手抜きをしたい気持ちは
よーく分かるから……

左:美白成分をWで配合。日焼け後の鎮静パックにも
アルブチン×トラネキサム酸が、メラニンの生成を2段階でブロック! 少し厚めに塗ると鎮静パックとしても活躍してくれる。パーフェクトワン 薬用ホワイトニングジェル 75g 4,500円/新日本製薬
右:ビタミンCたっぷりの初期エイジング対策
ぷるんとしたゲルの中に浸透型ビタミンCであるAPPSをたっぷり配合。毛穴をキュッと引き締め、初期のエイジングサインに多面的にアプローチ。VC100ゲル 80g 4,800円/ドクターシーラボ

 「忙しい」「疲れたから」と手抜きをしたい気持ちは、よーく分かる。でもホントに何もしなかったら、日々蓄積した紫外線ダメージが、メラニンをせっせと作り続けるわけで。

 「最近は、セラミド等の脂質と美白成分を融合し、保湿作用に優れた“オールインワン”が登場しています。忙しい時は賢く取り入れるのも一案」と、岡部さん。

 大切なのは“美白を途切れさせないこと”。忙しい時期を乗り切ったら、手厚い保湿を。

新日本製薬
フリーダイヤル 0120-408-444

ドクターシーラボ
フリーダイヤル 0120-371-217

●今回、お話を伺ったのは……

岡部美代治(おかべ みよじ)さん
ビューティサイエンティスト。国産大手化粧品会社で研究開発に従事したのち独立、現在は美容コンサルタントとして活躍中。皮膚科学や美容成分、処方に精通し、豊富な知識をもとに正しい美容情報を発信している。

涌水陽子(わきみず ようこ)先生
皮膚科医、赤坂AAクリニック医師。薬剤師と医師の免許を有し、双方の視点から、最新の栄養医学を取り入れたアンチエイジング医療を実践中。きめ細かなカウンセリングにも定評がある。

2017.03.12(日)
Text=Namiko Uno
Photographs=Kenichi Yoshida

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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