標高1088メートルの「霧氷テラス」で絶景を

標高差約490メートルを13分で移動。山頂を目指す雲海ゴンドラ。

 滑るために山を登る人はもちろん、そうではない人でも霧氷が広がる絶景を見られる。そんなおすすめの場所が、「霧氷テラス」。

 雲海ゴンドラ(単体のゴンドラ券もあり)に乗って13分、標高1088メートル。春から秋には雲海広がるテラスからの眺めが、冬にはアンデルセンの『雪の女王』に出て来るような霧氷の世界に。陽が出れば、キラキラと舞い上がるダイヤモンドダストもため息ものの美しさだ。

空中に張り出している吊り橋のようなテラスから霧氷の森を見る。

 ゴンドラ頂上の駅を挟んで、カフェを備えたテラスと、まるで空中に浮かんで見える吊り橋のようなテラスの2つがある。

香ばしい焼きマシュマロとホワイトチョコレートの甘さが溶け合う「霧氷スモア」、そして「霧氷コーヒー」をテラスで。

 霧氷テラスにある「てんぼうかふぇ」では、冷えた身体がほっこり温まる飲み物やスイーツを出している。樹氷をイメージした飴細工がのった“霧氷コーヒー”や、焼いたマシュマロにホワイトチョコレートとココナッツパウダー、ハスカップのジャムなどをかけて仕上げた“霧氷スモア”が絶品。寒い中だから、この溶ける甘さがたまらなくおいしい。

左:絶景もいいが、頂上で見た繊細な雪の結晶にも心引かれる。
右:樹氷は、まるで『雪の女王』の世界を思わせる美しさ。

 氷点下の世界で霧が樹木に付着して出来る霧氷。トマムだからこそ見ることができる息を呑む白銀の世界に身をひたしてみたい。

2017.01.28(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵