ローカルの本当の目当ては超目玉商品、1ドルビアー

 そして最後に何と言ってもローカルの期待を一心にアラモアナセンター内で移転リニューアルした老舗「白木屋」プロデュースの「Japan Village Walk(ジャパン・ビレッジ・ウォーク)」!!

 なんと55.241平方フィート(約5.132平米)のスペースに約60店舗、900の座席数といった今までの「Shirokiya」のコンセプトとはまるで違う、まさに「食のテーマパーク」を作ってしまったから、さぁ大変!!

天井に桜の木をイメージした花たちと提灯が飾られた大きな屋台村。

 天井に桜の木をイメージした花たちと提灯が飾られ、日本の古き良き古都をコンセプトにして内装を手がけたみたいでありますが 要は大きな屋台村といったところでありましょうか??

 「餃子」に「焼き鳥」、「串カツ」、「寿司」に「うどん」、「豚骨ラーメン」、「お好み焼き」に「たこ焼き」、「おにぎり」、最後は原宿の「クレープ屋さん」までと、ほとんどが日本で人気のお店で構成され、そこから好きなものだけをセルフサービスでチョイスして空いてるテーブルでいただくといったスタイル。

 ということで、さぞや日本の方が多いかと思えば客のほとんどは完全ローカル!!

 つまり観光客はほぼいません……確かに旅行で来といてここで食べてちゃハワイに来た意味も何もないですわなぁ(笑)。

 しかしローカルの人から見れば、まだまだもの珍しい日本の食文化をこんなにも身近に味わえ、かつ興味があるものだけを自分勝手に選べるスタイルが受けたのか、まぁいつ行っても大層な大賑わい!!

ココでの超目玉商品、1ドルビアー~~!!!

 いやいや、理由はそれだけじゃないんです。ローカルの本当の目当ては何と言っても常識を覆したココでの超目玉商品、1ドルビアー~~!!!

 そう、ここでは様々な銘柄のビールがどこのお店でも、全てなんとグラス1ドル。ピッチャーでオーダーしても、わずか4ドルといった超価格破壊をやってしまったので、ローカルたちは半狂乱!!

 とりあえずみんなここで集合して、1ドルビアーを飲みまくり、それからの行動を考えるというパターンが常識化してしまったので 、もうこんなに席があるのに空いてるのを探すのがひと苦労なんであります。

とりあえずみんなここで集合して、1ドルビアーを飲みまくる。

 ただ正直、B級グルメなわりに食べ物が非常に高いので、何も買わずにただひたすらビールを飲み続けているローカルも少なくないのも事実。

 なので、思ってた以上にだいぶ経営が厳しいと嘆いている飲食店が多いとの噂もちらほら(汗)。

 僕も、その例に反することなく、いつも「餃子」を1人前買うぐらいで、ほぼビアーのみなもんであまり大きいことは言えないんですが、とにかくココこそが今のハワイで「とりあえずの一杯」をスタートするには持って来いのお祭りスペースであります。

 というわけで、結局何がいいかと言いたいかというと、やはりいつでもどこでも女子だけでも、あるいはおひとりさまでも、危なくもなく、気軽にビアーが楽しめる場所がたくさんあるのが、やはり楽園ハワイのいいところ。

 さぁさぁ、日本の「ビール女子」たちよ~!! 「何杯も飲んだらみっともなくな~い!?」なんて言ってないで、ローカルに混ざって恥ずかしがらず、ガンガン飲みまくろうじゃありませんかぁ~。

 なんてったって1ドル……たった1ドルでハッピーに手が届くわけなんですからね!

Japan Village Walk(ジャパン・ビレッジ・ウォーク)
http://www.japanvillagewalk.com/

小川カズ(おがわ かず)
ファッションディレクター&フォトグラファー。東京、青山生まれ。80年代半ばから当時まだ数少ないスタイリストとして活動を開始し、堺正章、石田純一、片岡鶴太郎、武田修宏などを担当する。99年からはフォトグラファーとしても活躍。ハワイと東京に拠点を構えて活動する。

 

Column

小川カズのいい加減でアロハな裏ハワイ

スタイリストの草分けとして堺正章、石田純一などのスタイリングを長年手がけ、フォトグラファー、ファッションディレクターとしてテレビや雑誌で活躍の小川カズさん。実は30年以上にわたる筋金入りのハワイマニアとしても知られています。ハワイ好きが高じてコンドミニアムまで購入、いまや東京とハワイを生活拠点としている小川さんが、メディアには載らない「裏ハワイ」の面白さを紹介します。

2016.12.08(木)
文・撮影=小川カズ