“旅する天草”をコンセプトにした港のカフェ

合津港の一角にある「Cafe & Bar MARCO」。オーナーの山﨑さん夫妻が営むカフェバーには、地元の人たちも集う。

 内装も食材も天草のものを使いながら、異国情緒もたっぷり。そんな店のコンセプトは、“旅する天草”。「Cafe & Bar MARCO」は、天草に一目ぼれして関東から移住した山﨑日出男さん、陽子さん夫妻が営むカフェバー。天井が高く、窓の外に港と五号橋を眺める造りは開放的で、昼間からワインを傾けたくなる。

外国の港町に来たような異国情緒漂う空間。カウンターでお一人様も快適。
目の前には釣り船が停泊する合津港と、赤い橋脚の五号橋が。

 異国情緒漂う店内は、内装も家具も手作り。もとは鉄工所だった建物の壁に漆喰を塗り、コツコツとリノベーションして、この空間ができあがったのだそう。天草の教会で使われなくなった古い椅子や船の甲板を使ったテーブルは、温もりがいっぱい。

地中海のリゾートのような雰囲気に馴染むのは、天草にあったものを再利用した家具。

 看板メニューは、窯焼きのピッツァ。九州産のマスカルポーネチーズやオランダの農家から仕入れた貴重なゴーダチーズ、佐賀県唐津市にあるトンネル内に設置された熟成庫で熟成させた唐津のソーセージや天草産ルッコラなど、トッピングひとつひとつにこだわりがあって、メニュー選びに迷ってしまう。

左:天草の山桜を薪に使い焼き上げたピッツァは、ふんわりと燻されたような香り。
右:この日使ったチーズは、オランダの農家が手作りしたゴーダチーズ。入手困難なチーズを選んだのは、「16世紀にヨーロッパの文化が入ってきた天草だから、面白いと思って」とご主人。

 ここは旅行者がひとりでぶらりと入りやすい雰囲気もあると同時に、地元の老若男女にも愛される場所。放課後にスイーツを楽しむ学生から、カウンターでサンセットビールを楽しむおじさんまで、誰もが楽しそうに食事をしている姿に心が和む。ランチとディナーに加え、深夜2時までバータイムとしてオープンしているのも、ツーリストには頼もしい。

Cafe & Bar MARCO
所在地 熊本県上天草市松島町合津7913-11
電話番号 0969-56-4333
営業時間 12:00~17:00、18:00~翌2:00(日曜 ~22:00)
定休日 月~水曜
URL http://hitomusubi.co.jp/

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2016.07.20(水)
文・撮影=芹澤和美