そして、リップでも新たな伝説が始まる!

 2016年4月に発売され、早くも話題を集めているのが「ジューシー シェイカー」だ。実はこれ、2000年に誕生し、メイク界にセンセーションを巻き起こした「ジューシー チューブ」の進化形といえるもの。当時画期的だった、チューブに入った中身が見えるリップグロス。みずみずしいフルーツカラーとおいしそうな香り(味も)にみんなが夢中になったものだ。この登場でグロスブームが一気に盛り上がった。

「ジューシー シェイカーは2つの製品がインスピレーションソースになっています。ひとつはジューシー チューブ、もうひとつが創始者のプティジャンが1946年に発表した口紅“シェイカー”です。名前とコンセプト、パッケージデザインはここから。ランコムの伝統と革新の結晶といえる新しいリップです」(菊池さん)

 グロスでもリキッドリップでもない、数々の先進の技をミックスして生まれた“リップカクテル”。気になる中身は?

「上層はフルーツやナッツ由来の3種類のオイル、下層はピグメントの2層構造になっています。使う直前にシェイクすることでオイルとピグメントが均一に混ざり合い、フレッシュでみずみずしい色づきを叶えます」(菊池さん)

 実際に塗ってみるとその違いがわかる。オイルベースなのに驚くほど軽いつけ心地で唇と一体化。ほんのり染まるような発色でツヤツヤうるうるの仕上がりが長持ち。ベタベタしないから髪の毛が貼り付くこともないし、深いうるおいで包まれる感覚はオイルパックしているみたい。

「使う際は“シャカシャカ ポンポン”が合言葉。クッション素材のアプリケーターは適量が出てくるように設計され、ポンポンと唇にのせるだけでピタッとフィットします。ボトルを横にしても中身がこぼれる心配はありません」(菊池さん)

 カラーバリエは定番美人シェードからトレンドシェードを揃える全15色。それぞれの色に素敵なネーミングがついていて香りもすべて違う。まさに塗るだけで気分がアガる色と香りのチャーム!

「今回は色ごとに秘密のパーソナリティがあるんですよ。カウンターでご紹介しているのでぜひ」(菊池さん)

 やっぱりメイクは楽しさがないと。ジューシー シェイカーはルックスも色も可愛いから“見せるメイク”としても出番。女性のメイクアクションを変えるアイテムになると思う。若いファンが増えそう。

「今後も手軽にカジュアルに楽しんでいただける、ランコムにしかつくれないメイク製品を提案したいと考えています。秋にまた“サプライズ”をお届けしますのでお楽しみに!!」(菊池さん)

2016.06.04(土)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2016年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

だらだらリラックスのすすめ。

CREA 2016年6月号

がんばりたくない人のための
だらだらリラックスのすすめ。

定価780円