「鮑と乾燥百合根のパイ」。 ザ・ペニンシュラ東京の中国レストラン「ヘイフンテラス」で提供される「五行和漢メニュー」から。 メニューに織り込まれる高麗人参は現在長野県などで栽培されており、日本産は良質なだけに高価なのだとか。 冬季は虫、夏になると草(キノコ)になる冬虫夏草。陰陽を併せもち、心と体のバランスをサポートしてくれる。 鹿の角は命の根源エネルギーに働きかけ、採り入れることで若々しい毎日に。 一品目。鮑は体をほどよく冷やし、乾燥百合根は心を穏やかな方向へ導くそう。 前菜の盛り合わせの右端、冷製烏骨鶏の卵の茶碗蒸しは蓴菜のとろみと相まって喉越しもよい。 右上がとうもろこしの髭を使った餃子。とうもろこしの髭には水の巡りをよくする効果が期待されるそう。 雪だるまのような形の揚げ餅。新生姜をたっぷりと用い、冷房と外気の温度差で弱った身体を温めてくれる。 金魚を象った蒸し餃子のソースに冬虫夏草が使われている。冬虫夏草は噛むとコリッとした歯応えがある。 こちらが乾燥状態の冬虫夏草。冬は虫のごとく動き回り(陽)、夏は草のようにじっとしていて(陰)、陰陽を併せ持つと考えられるそう。呼吸、若々しさなどをサポートしてくれる。 シンプルな蒸しスープに鹿の角とスッポンが使われ、身体じゅうにパワーが漲る。 薬膳効果はもちろんのこと、穴子と海老の旨みがたっぷりの豪華なひと皿。 レンコンを土台にして、地鶏、きくらげ、金針菜などが蓮の葉に包まれ蒸されている。 彩り鮮やかな涼を呼ぶ麺。夏の熱邪を収束させる効果が期待できる。 舌触りも味わいも違う3品が盛り合わせられたデザートで豪華な締めくくり。 笹を開くと古代米とタピオカ粽が登場。プルっとした口当たりも楽しい。