大野茂氏(左)と速水健朗氏(右)は、2時間ドラマの魅力に心を掴まれた。 「土曜ワイド劇場」がスタートしたのは77年7月2日のこと。第1弾作品は渥美清主演の刑事物「時間よ、とまれ」であった。朝日新聞掲載の広告より。 「火曜サスペンス劇場」の放送開始は81年9月29日。第1弾は、松本清張原作の「球形の荒野」だった。キャストは島田陽子、中村雅俊、三船敏郎らと豪華である。読売新聞掲載の広告より。 大野氏は、要点をメモした大量のポストイットを駆使して『2時間ドラマ 40年の軌跡』の構成を練った。これは、NHKの番組制作スタッフの間で受け継がれている手法だという。