「恋愛離れ」でも、恋リア人気が続くワケ

――現代の「恋愛離れ」の中で、なぜ恋リアはこれほど人気を集めるのでしょうか。

MEGUMI 恋リアは、恋愛という、人としての根源的な営みからアプローチできる強みがありますよね。恋愛ってその人の人間味が一番出るから、そこを観たくなるんだと思います。

 何より私がすごいと思うのが、恋リアの参加者の言葉って、視聴者がすごく覚えてくれているんですよ。もしかしたらドラマや映画のセリフ以上に覚えていただけているんじゃないかって。それって、「生の言葉」だからなんじゃないかと思うんです。参加者の考え方を自分のレファレンスにしたり、パワーワードをモノマネしたり。人の心を突き動かす力があるんですよね。

太田 『ボーイフレンド』では特に、恋愛だけをゴールにしていません。描いているのはあくまで「人と人のつながり」。それが恋心なのか、友情なのか、あるいは「自分はこのタイプとは合わないんだ」という気づきなのか。恋愛リアリティショーが実は恋愛だけを描くものじゃないということを潜在的に感じていただけているからこそ、恋愛離れの時代にも受け入れられているのかもしれません。

――ドキュメンタリーではないからこその「物語性」の匙加減はどうお考えですか。

太田 感情の線をたどっていけば、それは自然と物語になると思っています。「作る」という感覚はありません。ただ、参加者の方々の感情を最大限に届けるために、音楽や美術には徹底的にこだわります。

MEGUMI 太田さんの音楽へのこだわりは本当にすごいです(笑)。でも、参加者の方々も、自分の過去の傷を背負って、「ここで自分を変えるんだ」という覚悟を持って現場に来てくれてるんですよ。もうそれだけで、私たちの心を動かしているし、必然的にドラマチックになるんですよね。

太田 そうですね。参加者も、番組に出る意味を感じながら参加してくれるじゃないですか。ちゃんと心が入った状態で現場にいてくれるからこそ、私たちはその姿勢に胸打たれるんだろうなと思います。