収録中はMCの顔を食い入るように見る

――近年のリアリティショーでは、MCのコメント一つで参加者が守られることもあれば、逆に批判の対象になってしまうリスクもあります。

MEGUMI 私はMCとして、視聴者がどう見ればいいのかという「指針」をある程度示すことは意識しています。ただ、優しく包み込みすぎず、面白いところは笑い、違和感があるところは素直に「今のは違くない?」と言えるニュートラルな姿勢ではいたいと思っています。

太田 私が手掛ける番組では、MC陣に「こうしてほしい」というリクエストはほとんどしていません。もちろんご質問があればお答えしていますが。『ボーイフレンド』であれば、まずMEGUMIさんにはMCをぜひやっていただきたかった。そこから徳井(義実)さん、ドリアン(・ロロブリジーダ)さん、ホラン(千秋)さん、(青山)テルマさんとバランスを考えてお願いしました。私たちと目線が近い方に依頼しているので信頼感がありますし、こちらがディレクションしすぎると、それは脚本がないリアリティショーそのものにディレクションするのと同じになってしまうと思っています。

MEGUMI たしかに、恋リアのスタジオ収録は他のバラエティとは全然違います。お家でテレビを見ているような感覚になって、他の番組では出さない自分が出てしまう。MC陣にとっても非常に特殊で、等身大が出る場所なんですよね。

太田 その「MCのみなさんが見せている部分」自体も、一つのリアリティショーだと感じています。私が手掛ける番組ではルールやゲーム性を設けていないことが多く、それは元々は参加者の方々が大きな設定である「非日常」以外は、全て「日常」として過ごしていただきたいための考えなんですが、同時にMCの方々にも影響を及ぼす部分だと思っています。ルールやゲームなどの説明が入ると、リアリティショーとしてのMCの立ち位置が「番組の解説者」に変わってしまうと思うから。リアリティショーにおいて、MCは「一番最初の視聴者」であることが理想だと思っているんです。

MEGUMI 打ち合わせも毎回3分くらいで、「自由にやってください」という感じですから、ある意味怖いですよ。

太田 収録中、私はMCのみなさんの表情を食い入るように見ています。みなさんのコメントが面白いのは分かっているので、そこではなく、みなさんが納得いっていない顔をしていないか、本当に楽しめているのかを見極めるようにしています。そこから得られるヒントはものすごく多いですね。

MEGUMI わかります。私も『ラヴ上等』はスタジオ収録のあと、リアクションをみてすぐにミーティングしました(笑)。やっぱりスタジオは一つの答えになるし、最後の調整をする場にもなる。

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