山梨県が、地域に根ざした創造力と美意識を顕彰・発信する新たな取り組みとして、「山梨デザインセレクション」事業を行っていることをご存じでしょうか?
これは山梨県全体のデザイン力とブランド力を高めていくことを目指して始まったもので、4名の選考委員が製品やプロダクトを選出し、山梨の創造的資産としてアーカイブされ、未来に継承することで、山梨のデザイン的価値の向上を目指しています。
主催するのは「山梨デザインセンター」で、「デザインの力で山梨をしなやかに美しく」を基本理念に掲げ、2024年11月に美術館附属としては日本で初めて開設されたデザイン推進拠点です。
募集対象は山梨に関わりのある製品やプロダクト
「山梨デザインセレクション」は公募形式で行われました。募集対象となったものは、山梨に関わりのある製品やプロダクトで、1点ものやアート作品は対象外。
4つの領域があり、1つ目は日用品、家具、工業製品、クラフト、アパレル、ジュエリー、伝統工芸品、地場産品などのプロダクト領域。2つ目はポスター、パッケージ、パンフレット、ブックデザインなどのビジュアル・コミュニケーション領域。3つ目は山梨県内で製造・販売されているパッケージ食品(常温保存可能なもの)を対象としたフード・ローカルプロダクト領域。4つ目は1つ目から3つ目の領域に付随するストーリーテリング、ブランディング、サービス体験の設計などのブランドやサービス領域になります。
初開催となった2025年度の応募総数は137点。一次選考を通過した83点を審査会場に並べて、最終選考を実施し、「山梨デザインセレクション」として10点の選定製品が決定しました。
そして、2026年1月、六本木のミッドタウン・タワーにあるインターナショナル・リエゾンセンターにて、受賞製品の発表と表彰式が開催されました。
会場には選考委員である山梨県チーフ・デザイン・オフィサーであり、山梨デザインセンター長の永井一史氏、同センターデザイン・ディレクターの深澤直人氏、柴田文江氏、林千晶氏のほか、受賞した製品やプロダクトを販売する企業の代表やデザイナーが集まり、選考委員から表彰状が授与されました。
「我々4人のディレクターは、デザインは地域を元気にしていると信じて、セレクションを行いました」と永井氏。
選考基準について「山梨の文化に関わりのあるもの、地域資源、地元の特産物を生かしたもの、山梨にインスパイアされたもの、山梨の未来に繋がり、持続可能性のあるもの、地元の人に愛され親しまれている地域に根差した日常のものを選んでいます」と話します。
表彰状の授与は、受賞した製品ごとに行われ、選考委員がその製品をセレクションした理由や魅力についても語りました。
