ネイリスト・経営者で、チャンネル登録者数20万人超の美容系YouTuberでもある橋本実花さん(32)。橋本さんは26歳の時、妊娠中に子宮頸がんが見つかり、出産と同時に子宮を全摘出。さらに31歳で乳がんが見つかり、右の乳房を全摘出した。

 5年のうちに出産と2度のがんを経験した橋本さんに、病気の発覚から闘病について、また、病気を通じて変化した仕事への向き合い方について、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く

◆◆◆

「あれ、何かできてるっぽい」妊婦健診でステージ2の子宮頸がん発覚

――26歳の時、妊娠中に子宮頸がんが見つかったということですが、発覚の経緯は?

橋本実花さん(以降、橋本) 妊婦健診です。最初は、「あれ、何かできてるっぽいから一応調べてみますね」くらいの軽い感じだったんで私も重く受け止めてなかったんですけど、調べれば調べるほど疑いが強くなっていって、結局、ステージ2の子宮頸がんだったんです。

――今思えば体調が悪かったとか、何か予兆はありましたか。

橋本 まったくなかったですね。ただ、前から生理痛はしんどかったので、産婦人科にはかかっていました。

医者から子宮の全摘出もすすめられ…

――そこで子宮頸がんの疑いを指摘されることはなかった?

橋本 子宮頸がん自体、発見が難しいそうです。たしかに、産婦人科で通常の診察は受けていましたが、子宮頸がん検診をしたわけではなかったので。

――子宮頸がんを告知された時は妊娠何週目くらいだったんですか。

橋本 妊娠がわかって何回か通った時に、「あれっ」となって。それから、前にはなかったもやもやしたようなものが目立って見えてきたと思ったら、急激にゴーッと成長しだして……そうですね、妊娠4、5か月くらいの時には、子宮頸がんが確定した記憶です。

 それと同時に、子宮の全摘出もすすめられました。

次のページ 「夫はすぐ泣いてました」がんを告知された時の家族の反応