隠れ家感たっぷりの小さなエコリゾート

 イニット・ロンボクはエカス湾に面し、背後を断崖に守られた隠れ家感たっぷりの小さなエコリゾート。300mの海岸線に、インフィニティエッジのプールと、ロンボク島伝統のルンブン(米倉)をモチーフにした7棟のビーチハウス(ヴィラ)が並んでいます。

 インドネシアの著名な建築家アンドラ・マティンをはじめとする設計チームが手掛けたこのリゾートはコンクリート、天然木、石材、バンブーなどシンプルかつ自然な建材を使い、前衛的なデザインながら周囲の自然とみごとに調和しています。

 各ビーチハウスは高床構造の2ベッドルーム。1階は床に白砂を敷き詰めた、いわゆる“サンドカーペット”のオープンプラン。リビング+ダイニング+キッチンがあり、ダイニングテーブルはグループやファミリーでひとつのテーブルを囲めるように長さ6mもあります。

 2階へは階段ではなく、ジグザグと渡された緩やかなスロープで上がります。マスタースイートはエカス湾に面し、ベッドは床から天井までのフルハイトの窓と向き合うように配置。もう一方のスイートは緑の眺めが楽しめます。

 使い捨てのアメニティは基本的には置いておらず、リクエストによって提供されます。というのも、使わなかった歯磨きセットやスリッパは次のゲストを迎える際に廃棄されます。これはコスト削減というより、廃棄物を最小限に抑えるため。

 リゾートで出るゴミも、燃えるもの、燃えないもので分別されます。燃えるもののうち有機物はコンボストで肥料に、燃えないもののうちリサイクルできるものは工場へ運ばれます。日本では当たり前になっていますが、アジアでは意外とゴミの分別が緩やかなケースも多いので、ここまでしっかりしているのは優秀。

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