「クムガプラザでは驚きと発見がありました」
 
――作品の舞台となるクムガプラザの住人はユニークな方たちで溢れていますよね。和田さんお気に入りのクムガプラザの住人は?
ピアノ教室の先生をやっているソ・ミリですね。ドラマを見ているときに「えー! あの子が!?」と思ったんですよ。まさか、という意外性でお気に入りのキャラクターです。
クムガプラザの住人ではないですけど、ヴィンチェンツォたちと対立する悪徳弁護士のチェ・ミョンヒも気に入っています。ミュージカルで彼女を演じられる佐藤仁美さんがイメージにぴったりだったので、どんな感じになるのか楽しみですね。
 
――今回のソウル旅では、そんなクムガプラザとして使用された世運清渓(セウンチョンゲ)商店街も実際に訪れたわけですが、ロケ地を巡ってみていかがでしたか?
一番印象に残ったのは、やっぱりクムガプラザです。建物前の広場はもっと開けていると思っていたのですが、意外と秋葉原みたいな雰囲気だったり、驚きと発見がありました。
劇中に、ヴィンチェンツォがクムガプラザ前の広場で開催されたワインパーティーを歩道橋から見下ろすシーンがあるんですが、実際の高さってこのくらいなんだ、とか視線の下ろし方も自分の目で見たからこそ、わかるわけじゃないですか。
ヴィンチェンツォが歩いたセッカン歩道橋も、ちょっと高くて怖かったんですが、その怖いという感情も、実際に行かないとわからないですし、映像だけだと、あの高さが怖いかどうかもわからないと思うんです。自分が高いなと感じたのもリアルだし、稽古や本番にもそのリアルさが活きてくると思います。
 
 
カフェでのシーンも実際にヴィンチェンツォが座っていた場所に座ることができて、この景色を見ていたんだ、とか、一つひとつのことが勉強になりました。あまり意識しすぎると日常感がなくなってしまうんですが、舞台に向けて今見たものをしっかり自分の日常に落とし込んでいくという感じです。
――スタジオドラゴンでは、実際の小道具として使われたジッポーをプレゼントされるサプライズもありました。
 
まさかのサプライズで、久しぶりにちゃんと鳥肌が立ちました。もしかしたら自己満足かもしれないんですけど、実際にソン・ジュンギさんが持ったというジッポーを自分も持ったというのが、作品の世界観でいうと、そのものでしかないというか……繋がった感じがしました。
これから稽古が始まるというこのタイミングで韓国に来ることができて、本当によかったです。
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- 文=CREA編集部 
 写真=榎本麻美
 ヘアメイク=山本昌子
 スタイリスト=石橋修一
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