あの「シックスセンシズ」ならではのリゾートとは?

眠りからまだ覚めぬ、シックスセンシズ コンダオの夜明け前。

 コンダオへの旅の目的は、シックスセンシズ コンダオというリゾートホテル。アジアを中心に中東やヨーロッパにも展開しているリゾートグループで、ナチュラルなライフスタイルとスタイリッシュなデザインを特徴としています。

 このシックスセンシズがコンダオを選んだのは、“行きやすい隔絶の地”だから。喧噪のホーチミンからわずか約45分のフライトで、自然あふれる別天地へと降り立てるのです。

542平方メートルの広さを誇るオーシャンフロント3ベッドルームプールヴィラ。さらに広い4ベッドルームも。ファミリーやグループで利用したい間取りです。(C)シックスセンシズ リゾート&スパ

 50棟すべてがプール付きヴィラ、しかもいちばん小さなサイズでも194平方メートルもあるゆったりとした間取り。3~4ベッドルームもあり、ハリウッドセレブも訪れたことがあるそう。

 ただ、いわゆるリゾートと違うユニークな点は、目の前のロングビーチのどこにもパラソルやチェアを置いていないこと。人工物がないと、不思議と島の素地の美しさが際立って見えてきます。お部屋の大きな窓からは沖の島々やまっすぐに伸びた象牙色のビーチを望め、まるで巨大な絵画のよう。

 浜辺に降りて、潮の干満で描かれた砂紋をなぞって歩いたり、ビーチコーミングをしたり。背後に迫った緑の山並みからは風に乗って、力いっぱい鳴くセミの声が届きます。コンダオでは開発された“リゾート”というよりも、あるがままの自然の中に入れるというか。

すぐ目の前で調理される「ベトナミーズ・キッチン」。ひと昔前のベトナムへトリップした気分。
美味しさのみならず、ヘルシーな食材にこだわり、目を奪われる美しいプレゼンテーションなど、レベルの高い食を楽しめます。

 民家の台所のような活気あふれるダイニングや、ショップが並ぶマーケットエリア、天井からスツールをロープで吊るしたバーなどの食体験や、数々の賞に輝くスパが充実。星空の下のシネマ上映など、他のシックスセンシズ同様、大人の遊び心が効いた仕掛けはお手の物。

星空の下、ポップコーンを片手にクラシック映画を楽しむのも、シックスセンシズ リゾート&スパならでのお楽しみ。(C)シックスセンシズ リゾート&スパ

 島に観光スポットが少ないおかげもあって(!?)、海辺のリゾートではゆったりした時間を過ごせますよ。

コンダオ諸島
●アクセス ホーチミンから国内線で約45分
●おすすめステイ先 シックスセンシズ コンダオ
URL http://jp.sixsenses.com/resorts/con-dao/destination

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2015.10.31(土)
文・撮影=古関千恵子