ウミガメを観察するアクティビティも

コンダオの暮らしの中でバイクは必需品。ヤギ追いにも活用。

 島に豊かな自然が残されているのは、19世紀から刑務所の島として利用されていたからだとか。そのため開発の手が入ることもなく、無垢のままで保たれてきたのです。

海ガメの産卵を観察するアクティビティもあります。懸命に上陸し、産卵する母ガメの姿に、神秘的な大自然のサイクルを感じます。(C)シックスセンシズ リゾート&スパ

 5~10月、コンダオは海ガメの産卵シーズン。ホン・バイ・カン(バイ・カン島)に7カ所など、全部で13カ所ほど上陸ポイントがあり、産卵シーンを目撃できるアクティビティもあります。この周辺で産卵をするのはアオウミガメとタイマイ。WWFと地元のレンジャーが長年モニタリングを続け、シーズン中は産卵場所の保護とふ化の管理を行っているのだそう。

 また、この海域には340種ものハード&ソフト・コーラルが繁茂し、海洋生物にいたっては1400種も数えるとか。しかもジュゴンの生息地でもあるのです。ちなみに2~7月は、平均20~30メートルまで透明度がアップ。ダイビングにも、荒らされていない手つかずの海が期待できそうです。

2015.10.31(土)
文・撮影=古関千恵子