世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。
第87回は、オープン前から話題沸騰のホーチミンのラグジュアリーホテルに、大沢さつきさんが宿泊しました!
オープン直前の「ザ・レヴェリー サイゴン」に潜入!
外国人観光客が増加の一途のベトナム、ホーチミン。中でもひときわ目立つ存在のホテル、話題のザ・レヴェリー サイゴンにオープン直前の滞在がかなったのでご報告。
グランドオープンは当初、2015年5月中旬の予定だったが、さらなるブラッシュアップをするべく、同年夏に変更されたよう。
ホテルは全面ミラー仕上げの40階建てビル、タイムズ・スクエアにある。まずこのビル自体が、ただいま東京でも流行りのコンプレックスビルで、ホテルとサービスアパートメント、オフィス街、ショッピング街で構成。なかなかの共存共栄な複合施設ぶりで、ビル内を歩き回ってもけっこう楽しめる。
で、ザ・レヴェリー サイゴン。ビル自体はメインストリートのドンコイ通りにあるのだが、ホテルのエントランスはあえて、通りを入った奥に設置。このちょっとした隠れ家感がまず、ラグジュアリーさを演出してる。しつらえもめくるめくゴージャス仕様。ゴールドとクリスタルのまぶしいばかりの空間だ。
にこにこドアマンがさっと開けてくれる扉を入ると、これまたまぶしいムラーノ製シャンデリアきらめくロビー。カラフルなクリスタルで描いたベトナムのアブストラクトな地図。主要な都市の位置から卵型のシャンデリアを吊り下ろしているのだとか。滑り出しからスプレンディッドな輝きに迎えられるのだが、成金趣味的でないのが見事。
イタリアのトップデザイナーによる内装とのことだが、大理石をはじめ高級建材をさまざま駆使して、とってもバロックな雰囲気にまとめあげている。チープな材料や調度品を一切使っていないので、成金臭がしないのだろう。服で喩えるならドルチェ&ガッバーナ、アーティストならレディー・ガガ的。そう、ゴージャスなだけでなくセクシーさも併せ持つ雰囲気だ。
2015.05.26(火)
文=大沢さつき
撮影=杉山拓也、大沢さつき