Magnificent View #713
アルカトラズ島(アメリカ)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
サンフランシスコの沖合に浮かぶ、アルカトラズ島。現在は人気の観光地になっているこの小島は、かつて「世界で最も有名な刑務所」と呼ばれていた場所だ。
島はサンフランシスコの海岸から3キロも離れていないが、断崖絶壁に囲まれているうえ、周辺の潮流は速く、海水も冷たい。そんな孤島にアルカトラズ連邦刑務所が開設されたのは1934年のこと。脱獄のしにくさから、脱走の危険がある囚人や凶悪犯が収監された。シカゴのギャング界を支配したアル・カポネも、ここで服役している。
1963年、刑務所は閉鎖。食糧や水の輸送供給費用など、維持費があまりにも膨張し、財政的に圧迫されたことがその理由だった。1971年から国の所有となり観光地に。フェリーも就航し、ガイドとともに監獄内を見て回るツアーもある。また、カモメをはじめとした海鳥が生息する場所として、自然保護も活発に行なわれている。
Column
今日の絶景
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2015.09.13(日)
文＝芹澤和美
