「天空の鏡」が織りなす至高の絶景に感動!
ホテルに荷物を置き、いよいよ塩湖へ。ウユニ塩湖は、日本の四国の半分ほどもある広大な湖で、表面が純白の塩で覆われている。日本ではすっかりお馴染みの、鏡のような水面に映し出される天国のような(行ったことはないけれど、笑)絶景。
実はこれ、年間を通して見ることができるわけではない。通常は、水面は乾燥して塩の結晶に覆われている。1年のうちのほんの数カ月、12~3月頃の雨季にだけ雨水が湖面に溜まり、広大な鏡が現れるのだ。今回、ウユニ塩湖に滞在するのは、雨季の新月。湖面に満天の星が映った写真を撮るためだ。
まずは日中。日焼け止めをたっぷり塗り、帽子とサングラスを装着。長靴はたいがいレンタルのものが用意されているので、用意する必要はない。迎えに来てくれたオンリーワン・トラベルの日本人スーパーコーディネーター、トシさんの日に焼けた顔を見て(ごめんなさい、笑)、日差しがハンパじゃないと再確認!
トシさんによると、サングラスをしないと、強い日差しと照り返しにさらされて、夜になって目が充血して痛くなってしまうのだという。
ウユニ塩湖のほとりにあるホテルから水のある場所までは、四輪駆動車で走ること30分あまり。雨季といっても湖がすべて水で覆われるわけではない。しかも、雨量や風によって、水がある場所は毎日動くのだという。トシさんは、仲間の車と無線で連絡を取りながら、他の旅行会社の車が行かないような、ベストな風景を見せてくれる。
360度見渡すことができる白い世界。空にあるはずの雲が足もとにも広がり、まるでふわふわの雲の上を歩いているかのような錯覚に陥る。近くを通る車も空の上を走っていく。
ウユニ塩湖では、雲の形や水の場所、時間帯によってガラリと変わるので、二度と同じ風景を見ることはできないという。予想以上に様々な表情を見せてくれる絶景のひとつひとつが、一期一会の出会いなのだ。
2015.06.26(金)
文・撮影=たかせ藍沙