人気コミックの実写化で、ドラマ初主演

――そして09年、「劇団EXILE」メンバーとして、舞台デビューされるわけですが、そもそも「劇団EXILE」とは?「EXILE」との違いは俳優を中心に活動を行うということでしょうか。

 そうですね。ただ、「EXILE」の名前を冠する重みは感じますし、それを背負う覚悟みたいなものも持っていると思います。「劇団EXILE」には、僕のようにもともとヴォーカル志望だった人もいますし、ダンサー出身の人もいるので、大きな違いというのはないと思っています。体育会系であることも変わりませんし、「EXILE」メンバーの方とは事務所でも会うことが多くて、食事をご一緒させていただく機会もよくありますので、交流は頻繁にあると思います。

――バイト生活やチケット捌きのような従来の劇団のイメージとも違いますよね。

 そうですね。「EXILE」と同じトレーニングジムを使わせていただけるし、そこにはプロテインが常備されていたり、いろんな面で、とても恵まれた環境だと思います。だから、役者を続けるためにアルバイトをしなければならないということもありません。でも、そのように芝居に集中しやすい環境を整えてもらっているぶん、甘えやすい環境でもあると思うんです。だから、甘えないよう自分に厳しくなければいけないというか、個人的にも演技の勉強をしたり、自分自身に委ねられている部分も強いと思います。

――11年にはドラマ「ろくでなしBLUES」の主演に抜擢。前田太尊という人気キャラを演じるうえでの当時の心境を教えてください。

 初めてドラマで主演をやらせてもらえることや、好きな作品が原作だったということもあって、とにかくうれしかったことを覚えています。その場、その場での緊張はありましたが、全体的なことでのプレッシャーは感じていなかったと思います。最初の頃は、「原作ファンから批判が来るかもしれない」とか、いろいろ考えていましたが、最終的に、合わせる必要はないという結論にいたったので、とにかく「がむしゃらにやってやる!」という気持ちの方が強かったです。

2015.05.15(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央