チョコレートとの組み合わせで有名なスイーツといえば?

 フランス生まれのお菓子オランジェットは、オレンジのほのかな苦みとチョコの柔らかな甘さがベストマッチ。ハワイ土産の定番マカダミアナッツチョコに代表される、ナッツ類とチョコの組み合わせは言わずもがなのおいしさだ。そして、これ。

サキイカにチョコレートのディップ。わかりやすいルックス。

 なんと、おつまみとして親しまれているサキイカとチョコレートがコラボ。この目を見張る組み合わせを実現したのは、ハワイ島ヒロで生まれたお菓子メーカー「ビッグアイランド・キャンディーズ」だ。「Ika」という商品名で販売されている。

「Ika」1袋8.75ドル。

 「ビッグアイランド・キャンディーズ」は、1977年にハワイ島ヒロの地で創業した。本物の素材とこだわりの製法でつくる焼き菓子でファンを増やし続け、今ではハワイ土産の定番として愛されているお菓子メーカーのひとつだ。

「ビッグアイランド・キャンディーズ」のロゴ。

 ハワイには日系人が多く暮らしている。それはハワイで砂糖産業が盛んだったころ、労働力を獲得するために各国から移住者を募り、多くの日本人も移民として海をわたったという歴史がある。日本からは明治元年に移民を希望する最初の集団がハワイへわたり、その後も1885年から1894年にかけて約3万人が移住して労働力となった。

 ハワイ島ヒロは日系人の多い町。サキイカとチョコがコラボした「Ika」は、異国へ移り住んだ日系人の郷愁と遊び心からうまれたお菓子なのかもしれない。味については、イカのしょっぱさとチョコレートの甘さが、それぞれ主張しながら口のなかで混然一体となる。「しょっぱいものの後には甘いものが食べたくなる」という気分を、1回で楽しめるという感じ。ロコが好んで購入するのだそう。

 ビッグアイランド・キャンディーズで有名なのは、厳選した素材を使ってつくるショートブレッド。チョコを半分だけにくぐらせたショートブレッドは、ビッグアイランド・キャンディーズを代表するアイコンのひとつだ。

チョコレートマカダミアナッツ、マカデミアナッツなどのショートブレッド各種。チョコレートがかかっているもの、いないものがある。

 ほかにもクッキー、ブラウニー、チョコレートのほか、コナコーヒーを使ったお菓子や100%コナのコーヒー豆も買うことができる。

左から、ハワイアンマカダミアナッツクランチズ、クランチ、ロッキーロード。それぞれミルクチョコレートとダークチョコレートがある。
こちらは砕いたポテトチップスとチョコとのコラボ。ハワイアンマカダミアナッツクランチズのダークチョコレートバージョン。

2015.05.10(日)
写真提供=ハワイ州観光局
撮影=松本輝一