阿里山の豆に惚れ抜きついには台湾へと移住!
ここから伊藤さんの奮闘物語が始まります。「阿里山のコーヒーを世界的なブランドにしたい」という思いを抱き、2012年には仕事を辞め、台湾へ移住。最初は台北松山国際空港でチラシを配布することからスタート。その後、徐々に認知度が高まり、いくつかのセレクトショップで扱ってもらえるようになったそうです。そして、2014年12月には台北郊外の天母に焙煎室をオープン、文化空間として知られる「誠品生活」に常設スタンドを設けるまでに成長しました。
伊藤さんによれば、標高1200メートルの阿里山は昼夜の寒暖差が激しいため、風味が豊かになるとのこと。しかも、ウーロン茶と同様、飲み心地がすっきりしているのだそうです。仕入れ先の農園では無農薬栽培と豆の手摘みにこだわり、そのクオリティの高さは世界ブランドにも引けを取らないと胸を張ります。
最高の環境で、手間をいとわずに栽培されたコーヒー豆。その味わいは一杯飲むだけで違いがはっきりと分かります。コクのある甘さが口全体に広がります。台湾旅行の写真などを眺めながら阿里山コーヒーを楽しんでみませんか? 幸せな気分になれること、間違いありません。
阿里山コーヒー
URL http://alisanproject.com/jp/
GOODMAN BREAK COUNTER(販売所&スタンド)
所在地 台北市信義区菸廠路88号2F(誠品生活 松菸店EXPO内)
電話番号 02-6636-5888(内線1630)
営業時間 11:00~22:00
定休日 無休
GOODMAN ROASTER(焙煎室&販売所)
所在地 台北市士林区天玉街110号
電話番号 0983-295-547
営業時間 12:00~20:00
定休日 土・日曜日
片倉真理 (かたくら まり)
台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。2011年に台湾で出版した中国語書籍『在台灣,遇見一百分的感動~片倉真理 旅的手記』(夏日出版社)のほか、共著に『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)、『ことりっぷ海外版 台北』(昭文社)などがある。
2014.12.29(月)
文・撮影=片倉真理