下まぶたへのメイクは、本来リスクがきわめて高い

“囲み目”は確かに目を強くする。理屈抜きに目を大きく見せる。目が小さいとか細いとか、目もとが地味というコンプレックスのある人にとっては、囲み目こそが人生観を変える鍵となるはずだ。

 しかし、下まぶたへのメイクは、本来リスクがきわめて高い。下まぶたへのアイラインやアイシャドウは、人の顔のバランスをいちばん大きく変え、顔だちばかりか、その人の印象まで激しく変えてしまう。多くの場合、下のラインやシャドウが強すぎると損をする。インパクトは生まれても美人にはなれない。いや、とても大事なものを奪っていくから要注意なのだ。それは、品格と清潔感。ウソだと思うなら、今ここで下まぶたに太めのアイラインをぐいと引いてみてほしい。どんなお嬢顔にもたちまち“場末の匂い”が漂ってしまう。下まぶたメイクは上手にやれば、大きなメイク効果をもたらすが、顔は強くなった分だけ下品に見えるのだ。それだけは覚えていて。下まぶたにはせいぜいマスカラだけで充分?

この続きは、CREA2011年10月号で

2011.09.20(火)
text:Kaoru Saito
photographs:Yasuo Yoshizawa(still life)

CREA 2010年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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