2種類の充実した宿泊施設を完備

キュヴェ ガリュスは樽にも雄鶏の絵が。

 ここで一番お勧めのワインは、「キュヴェ ガリュス」と名付けられた雄鶏の絵が描いてある赤ワイン。ガリュスとはラテン語で雄鶏の意味。このワインだけは、特別な部屋で、フレンチオークの樽の中で12カ月熟成させます。

キュヴェ ガリュスの2009年はメルロー60%、マルベック35%、カベルネフラン5%。2010年はメルロー50%、カベルネソービニヨン20%、マルベック20%、カベルネフラン10%。

 2009年、2010年は葡萄もいい年で、タンニンが溶け込みだし、まさに飲み頃。見つけたらそれぞれのビンテージを買ってみたい。なぜなら、年によってブレンドされる葡萄の割合がかなり違うから。飲み比べが楽しめます。

憧れの1棟借り。キッチンもあり、どこかからシェフを連れてきてのディナータイムをやっていたりする人もいるらしい。裏にはプールが。一度泊まってみたい!

 さて、こちらのシャトーは、2種類の宿泊施設を備えています。ひとつは、大きな建物をそのまま一棟借りられるもの。キッチンもあり、12名までの宿泊が可能。専用のプールもあるそうです。一泊での貸し出しはなく、1週間で3,750ユーロ。訪れた時にもお客様が滞在中で、中をのぞくことはできませんでしたが、素晴らしいに違いない! それが証拠に、なんと、6月の時点で10月までは予約で一杯とのことでした。75%がフランス以外の国からのお客様だそうです。一度泊まってみたい!

こんな風に独立性の高い部屋が向かい合わせに5つ。

 こちらの予約ができなくても、もう一つの宿泊施設もスタイリッシュで素敵です。独立した5部屋が向かい合うような造りになっていて、たとえば仲間5人で訪れ、ひと部屋ずつ泊まると貸し切り気分で贅沢に楽しめそう。

部屋の中も快適。特別広くはないが、バスルームなどの設備も整っている。

 部屋の外には小さなテーブルと椅子もあります。部屋を出れば、葡萄畑を眺めながら入れるジャグジーも。翌朝はもちろん葡萄畑を見ながらテラスで朝食。ランチやディナーをとる場所こそありませんが、ここを起点に数泊して、シャトー巡りをしてもいいかもしれません。

葡萄畑を見ながらの、朝のジャグジータイムはいかが。その後は葡萄畑を見ながら朝食。

Château La France (シャトー ラ フランス)
所在地 33750 Beychac-et-Caillau
電話番号 +33-5-57-55-24-10
URL http://www.chateaulafrance.com/

浅妻千映子(あさづまちえこ)
聖心女子大卒。建設会社でOLのあと、フリーライターへ。雑誌等で食を中心とした記事を書いている。料理研究家としての活動も。著書に『パティシエ世界一』(光文社新書)、『江戸前「握り」』(光文社新書)、レシピ本『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)などがある。レストランガイド『東京最高のレストラン』(ぴあ)の採点者の一人。マンガ『キングスウヰーツ』(全5巻・小学館)の原案担当。JSA認定ワインエキスパート。All About「お酒と楽しむレシピ」のガイド。ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」のクッキングクラス講師。

2014.09.29(月)
文・撮影=浅妻千映子