レイレイがとった、見たことのない行動

 レイレイは、これまで見たことのない、後ろ歩きをするようにもなった。シャオシャオといえば、レイレイを守るように付き添っている。「レイちゃん、大丈夫だよ、ぼくがいるからね」そんな声が聞こえてくるような様子だった。シャンシャンはひとりでがんばっていたけれど、シャオレイは双子でよかったねと心から思った。双子で育つことは、飼育下でこその幸運だ。

 2024年4月16日からは、シャオレイも、それぞれ単独で生活することになった。最後に2頭で過ごす日、仲良く並んで竹を食べるシャオレイを見ながら、この時間が永遠に続いてほしいとつい願ってしまった。

 シャオレイが成長する様子を見守ることができて、この上なく幸せだった。あっというまだったなというのが、率直な感想だ。シャンシャンのおかげで、中国までパンダを見にいくことを覚えてしまったから、これからもシャオレイにも会えると信じている。お別れという感覚は一切ない。

 ただ、シャンシャンが中国へと旅立ったときは、リーリーもシンシンもまだいたし、リーリーとシンシンが旅立ったときは、まだシャオレイがいてくれた。けれど、もうこれからは身近にだれもいないんだなと考えると、とめどなく寂しいし悲しい。

 すこし前に、パンダが日本からいなくなったら別の推し活を見つけますか? と聞かれた。でも、べつに「推し活」がしたいのではなく、パンダを好きになった「結果」がいわゆる「推し活」だ。パンダの穴はパンダでしか埋まらない。だから、日本にパンダがまた来る日が1日でも早く実現するように祈ってやまない。

 2026年1月25日の最終観覧日、幸いにも、シャオレイに会うことができた。レイレイはもぐもぐ竹を食べていて、シャオシャオはおなかいっぱいになって寝るところだった。いつも通りで、ほっとした。これからも応援するよ、シャオレイ!

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定価 2420円(税込)
技術評論社
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