旅先では、できるだけ現地の人に聞く。台湾では英語が話せるタクシー運転手にナイトマーケットのことをいろいろを教えてもらった。レストランについても「ここ、めっちゃいいよ」とローカル情報を教えてもらう。ツーリスト向けの店は高いわりに口に合わないことが多いし、やっぱり、現地の人がいちばんのガイドブックだ。

 ひとり旅も多い。怖さがないわけではないが、ひとりだからこその自由がある。お腹が空いたら食べ、眠くなったら寝る。誰にも合わせなくていい。歩きながら音楽を聴いていると、自然と思考が巡る。無理に内省しなくても、旅は勝手にそういう時間をくれるのだ。トラブルが起きても「自分の選択だった」と受け止められる。そのほうが楽だし、確実に自分の成長につながっている気がする。

多様性を感じられる街が好き

 好きな街はいくつかある。

 シドニーは、街とビーチのバランスが抜群だ。無理をせず自然体でいられるし、昼も夜も楽しめる。アジア人も多く、ダイバーシティに溢れている。ご飯もヘルシー志向で、過ごしやすい街だ。

 ニューヨークは、歩いているだけで楽しい。タイムズスクエアは地元の人は行かないと言われているけど、僕は必ず足を運ぶ。夜に行くと、まるで映画の中に入り込んだような気分になる。駅ごとに街の顔が違い、ファッションも食も流行のスピードが速い。電車での移動も含めて、歩き回るからこそ見える景色がある。

 ロンドンは、今、いちばん住みたい街だ。とにかくダイバーシティに溢れ、誰も他人をジャッジしない。「ロンドンはご飯がおいしくない」と言われがちだけど、それはローカルを知らないだけだと思う。タイやベトナム、インド料理など、食を楽しめる店が意外と多い。街の安心感と食の楽しさ、その両方が味わえる。

 バルセロナは、サイズ感がちょうどいい。街がコンパクトで、歩いて回れるし、海もあって、ご飯もおいしい。サグラダ・ファミリアは、これまで見た建築物の中でも別格だった。美術館や教会に詳しくない僕でも、圧倒された。

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