12月、とらやは一気に年越しを迎える準備に入ります。
手みやげにぴったりの羊羹や生菓子は、2026年の干支「午(うま)」のモチーフなどが登場し、その美しい意匠に心奪われます。一年お世話になった方に贈りたくなるものばかりです。
また、旬の素材を使う「TORAYA GINZA」ならではの冬らしいメニューも登場。忙しい年末にほっとする時間を過ごしたくなります。
柚子と山椒、和の香りが華やか
「TORAYA GINZA」といえば、旬の素材を使い、つくりたてで提供されているきんとん。特に予約制のカウンターでは、目の前できんとんの仕上げを見ることができ大好評。
12月のきんとんは、「芳冬菓(ほうとうか)」。柚子と山椒を使った、まさに芳(かぐわ)しい冬のお菓子です。柚子は冬が旬ですし、冬至の「柚子湯」も思い起こさせてくれ、寒い季節にほっとする香り。
きんとんの表面のそぼろは、白餡に柚子果汁と果皮がたっぷり。ひと口で、柚子の風味がぱっと華やかに広がります。目を凝らすと果皮の粒が見えるほどで、なんとも贅沢。
きんとんの中心は、御膳餡(こし餡)を練り切りで包んで作ります。この御膳餡に山椒が入っていて、グラデーションのように香りが立つのです。
柚子も山椒もインパクトの強い香りですが、実は、柚子と山椒は大きく分けるとミカン科の植物という共通点があります。違うようで不思議と相性がいいのは、そんなところからくるのかもしれません。
コクのある「深蒸し煎茶」のほか、抹茶を合わせるのもおすすめです。







