「茨城県民は“人にものをあげる”マインドがある」
――茨城県は海の幸も豊富なイメージがあります。
まなぶ 有名なのは鹿島灘のはまぐり。ロケで初めて食べた、はまぐりの刺身の味は忘れられないですね。甘くてすごくおいしかった。
たくみ おいしかった。特別に出してもらったものだったので、あの1回しか食べたことがないです。あと、涸沼のしじみも有名です。茨城のしじみって大きいんで、東京のお店で定食についてきたしじみ汁のしじみがちっちゃくてびっくりしました。あと、「これ持ってけ!」って、茨城の人って近所の人とか仲がいい人といろんなものをもらったり渡したりするんですけど、そのマインドは僕らも受け継いでいるので、人にものをあげることが多いです。この間なんて、YouTubeの後輩ディレクターに前乗ってた車をタダであげました(笑)。まなぶもそうだよね?
まなぶ 服をあげたりすることは多いね。今、足を怪我していてロケをお休みしてるんですけど、代わりに行ってくれる後輩には毎回アマゾンギフトとかLINEギフトを1万円プレゼントしてます。
――太っ腹ですね。では、地元のおすすめのお土産はありますか?
たくみ 「冷やし焼き芋」。焼き芋を冷凍保存したもので、冷凍することによって甘味がすごく増しておいしいんです。地元の友達がやってる「小太郎物産」で売ってるんですけど、売れ残った焼き芋をもったいないから自分たちで食べようと思って冷凍保存したところから生まれたもので。食べる前にちょっとだけ解凍して食べてみたら、甘味が増してることに気づいたらしいです。すごくおいしいので、妻の家族も気に入ってるので定期的に送ってます。
まなぶ 贈り物でいうと、やっぱりメロンですかね。たくみん家はメロン農家なので、事務所の先輩であるサンドウィッチマンの伊達さんとかには毎年たくみとふたりの名前で送ってもらってます。僕の家、スーパーなので、最初はポテトチップスとかチョコレートを詰めて送ってたんです。伊達さんはもちろん喜んでくれてるんですけど、大学生じゃないんだからということになって。
たくみ 連名にするようになったんだよね。毎年、サンドのおふたりと永野さんには送ってます。で、サンドさんからは、うちとまなぶん家に牛タンとか宮城のおいしいものを送ってもらっていて、僕らのほうが得してる感じになっちゃってますね。あと、「干し芋」もおすすめです。「紅はるか」っていうさつまいもの品種が有名で。
まなぶ たくみん家でも作ってるもんね。
たくみ 実家に帰ると、おじいちゃんが大体、手に干し芋を持っていて「食うか?」ってくれようとします(笑)。
――干し芋は、ダイエットや美容にもいいという理由から注目されてますよね。
たくみ オシャレになってますよね。僕らは「乾燥芋」って呼んでたんですけど。
まなぶ ちっちゃい頃はストーブであぶって食べてました。
たくみ 学校に持っていっても、干し芋はなぜか怒られなかったよね? ほかのお菓子だと「なんだ、おめぇ! 学校に関係のないものを!」って怒られるのに。
まなぶ 持っていって、教室のストーブであぶって食べてたよね。
たくみ 茨城はおいしいものが本当にたくさんあるんで、実際に訪れていろいろと食べてほしいですね。
カミナリ(かみなり)
2011年、幼なじみのまなぶとたくみで2011年に結成。コンビ名はまなぶの母が命名した。鉾田大使、いばらき大使を務める。「M-1グランプリ2016」で初の決勝進出、翌年2017年もファイナリストに名を連ねた。漫才協会会員。共にヒップホップ好きとしても知られる。
YouTubeチャンネル @kaminarinokirokueizo
Column
芸人ソウルフード
お笑い芸人さんに、愛する地元のおいしい食べ物や仕事でよく行く場所でのおいしいものを語ってもらう不定期連載「芸人ソウルフード」。地元の有名な名物だけでなく、慣れ親しんだお菓子やアルバイトしていたお店の裏メニュー……。いつか食べてみたいソウルフードをご紹介します!
