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 毎年最高気温が更新されるような状況になってから、日本の夏は筆者のような汗かきの人間には本当に過酷です。過去に汗かきの人向けのインナーももちろんいくつか試してきましたが、コレさえあれば絶対安心というものになかなか出会えず……。

 不満を抱えながらも、そうしたインナーも使い、極力外出も減らしてなんとか毎夏をしのいできましたが、ついに、本当に満足できる汗対策インナーと出会えました!

 それがグンゼのアセドロンシリーズ。昨年からあちこちで話題になっているので、ご存じの方もいるかもしれませんね。こんなものに出会えるなんて、待っててよかった! 技術が進んでよかった! もう真夏の間は、インナーはコレしか着ない、着られない! と、心底惚れ込んで、現在少しずつ枚数を増やしてます。汗かきの人なら一度は体験した方がいいと思う実力と着心地を広めたく、オススメの愛用品をご紹介します。

 また、「なぜこんなに優秀な製品が生まれたんだろう?」と素朴な疑問がわきまして、商品企画部の日和マネージャーにお話も伺いました。


汗かきライターが愛用中の脇汗パッド付きのタンクトップ

 アセドロンシリーズは、夏場のインナーにおける、「汗のベタつき」による気持ち悪さ、不快さをなんとかするべく、徹底的に研究されて生まれたブランド。

 2024年の発売ですが、今年2025年7月の時点で、シリーズ累計200万枚を突破する売り上げだそうです。

 そこまで大ヒットしている理由は、実際に使った人の「本当にベタベタしない!」という驚きや感動の口コミがSNSなどで多く発信され、噂が噂を呼んでいるから。

 実際筆者も着用してみて驚きましたが、本っ当にベタベタしません。アセドロンを着て出かけた日は、インナーが汗でぐっしょり濡れてしまい、それが冷えて何かの拍子に改めて肌に触れて、ベタッ、ヒヤッと感じるあの気持ち悪さを感じることが、皆無なんです。

 ちなみにお恥ずかしながら、筆者がいかに汗に悩んできたかを念のため説明します。ちょっと暑ければ基本的にすぐ顔にも体にも汗がタラタラ流れるたちで、猛暑の間は近所程度の外出でも、背中やひざ裏にツーと汗が流れてきたり、帰宅したら顔や頭には汗の玉が浮いています。

 脇汗が気になるあまり、夏はほぼノースリーブしか着ていません。服を選ぶ基準は「何を着るか」じゃなくて、「何を着たら汗が目立たないか」だけ。夏の間はもうお洒落が楽しめない、とほとんどあきらめ、無の境地のようになっていました。

 そこへさらにここ数年は、更年期特有の汗も加わってしまったので、もう打つ手ナシ。顔をこまめに拭いたり、着替えたりと、地味に対策してきました(冷やすグッズなども試してはいますが、短時間しか効かない)。

 汗をかけなければ熱中症のリスクも高まるので、汗をかくこと自体は仕方ないとは思うのですが、いかんせん服の面の不便や不快さが多すぎる。

 だからこそ、こんなに快適で汗に悩まされないものができたなんて! と感動もひとしおだったわけです。

2025.08.23(土)
構成・文=斎藤真知子