3/麹を自分たちの手で作ってみよう! ワークショップ

 本来麹は、適切な温度と湿度がある室で育てられます。でも、原理は簡単。蒸したお米に麹菌をつけてビニール袋に入れ、自分の体温で一定期間温めれば、自家製の麹が作れるんです。

 今回は体験版として、なかじさんがデモンストレーョンを行い、発酵前の麹をみなさんにお渡し。ここから3日間、参加者はポケットのなかで温めることで“マイ麹”を完成させます。

 「ここから育てるのが楽しみ」「発酵食品は好きだけどよくわかっていなかった」という声も聞かれ、最後の質疑応答も大盛り上がり。参加したアンバサダーの磯村さんも、出来上がったらどんな料理に使おうかなと楽しみにしていました。

4/新潟の注目みやげはこちら

 新潟は夏と冬の寒暖差があり、発酵に向いている気候。特に米麹を使った発酵食が豊富で、酒蔵や味噌蔵では伝統的な製法を代々守り続けているところもあります。

 発酵食品はおいしいだけでなく、消化吸収を助けたり、腸内細菌を活性化してくれたりと、体にいいことがいっぱい。お取り寄せもいいけど、発酵大国・新潟県へ発酵食をめぐる旅をするのも楽しそう。

 CREAの新潟記事を参考にこの春、新潟旅行はいかがですか。

なかじ

麹文化研究者家。千葉県の造り酒屋「寺田本家」で、8年間に渡り蔵人頭として酒造りに関わり、伝統的醸造技術・麹技術を修得。その後独立、「麹の学校」開始。2020年に麹作り本『麹本~koji for life~』を発表、『玄米ごはんと野菜のおかず』(パルコ出版)、『酒粕のおいしいレシピ』(農文協)などを出版し、新刊は『麹づくりと発酵しごと』(農文協)。
https://www.nakaji-minami.com/

2025.03.23(日)
文=吉川愛歩
写真=松本輝一