◆紫尾温泉

 紫尾神社の社殿の下から、自然に湧き出る温泉を源泉とする紫尾温泉。「神の湯」とも呼ばれるこの温泉を囲むように旅館が立ち並ぶ紫尾温泉郷では、渋柿を温泉に一晩つけて柿の渋を抜く「あおし柿」という古くからの風習が残っており、秋の風物詩として知られている。

 あおし柿をした柿は、ほんのり硫黄の香りがしてとても甘くて美味。泉質は単純硫黄泉で、シャワーのお湯まで温泉の宿も。飲泉もできる。秋の味覚を楽しみに、出かけてみては?

紫尾温泉(しびおんせん)

所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾
https://www.kagoshima-kankou.com/s/spot/10926/

◆吾平山上陵

 鹿児島県の神代三山陵のひとつである吾平山上陵は、全国でも珍しい岩屋の陵(塚墓)で、神武天皇の父君と母君のもの。秋になると、500メートルほど続く参道の木々の葉が色づき、川のせせらぎとあわせて神々しい雰囲気を醸し出す。

 伊勢神宮に似ていることから「小伊勢」とも呼ばれており、パワースポットとしても人気。紅葉の時期に、心清らかになるような景観を眺めに訪れたい。

吾平山上陵(あいらさんりょう)

所在地 鹿児島県鹿屋市吾平町上名
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10353/

2024.10.12(土)
文=CREA編集部