「どんな粗相をしても全部かわいい」愛猫マースとTHE RAMPAGE・藤原 樹【オフショットあり】

 藤原 樹さんが愛猫マースを迎え入れたのは、今から約5年前のこと。

「THE RAMPAGEに入ることになり、16歳のときに上京して最初は寮生活だったんです。ひとり暮らしになったら必ず飼うと決めていました」

 マースは藤原家の初代猫・マイルの子。マースが生まれて半年後、ひとり暮らしをスタートした藤原さんが実家から引き取り、蜜月生活が始まった。

「最初はもう……大変でした(苦笑)。仔猫時代はいろいろなところでトイレをしてしまったので、ソファは3台買い替えましたし、ベッドにはおねしょシーツも敷いていたし。実家にいたころは母が世話全般をしてくれていたけど、当然自分がすべてやるので、そのぶん責任感も湧きましたし、とにかく愛情が深まりました。きちんと育てたいという思いが強くなりました」

 普段は涼し気な表情の藤原さんだが、マースのことになるとつい頰もゆるむ。「育てることの大変さも知りつつ、いるだけで癒される。どんな粗相をしても全部かわいいなと思います」と藤原さんは目を細めた。

僕の腕にもたれて寝ている姿がたまらなく愛おしい

 一方通行ではない、マースからの「好き」アピールも日々感じているという。

「僕が寝るとき、絶対ベッドに来るんです。首輪に鈴をつけているので、鈴の音がしたら“来たな!”と思う(笑)。寝転んで右腕を伸ばすと、マースが腕枕されにスッと隣に来て頭を載せるんですよ。僕の腕の中におさまって寝ている姿……たまんないですね! 僕もここぞとばかりにマースの体に顔をこすりつけて寝ています」

2024.08.10(土)
文=赤山恭子
写真=東 京祐

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

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人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。