この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、しらいさん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2023年6月23日)

» きのうのレシピ「ベジビビンバ」


vol.344 きりざいのっけごはん

 新潟県の魚沼地方にある郷土料理「きりざい」。「きり」は切ること、「ざい」は野菜の「菜」を表してるとのこと。

 その名のとおり、納豆に漬物や野菜を切ったものを混ぜたもので、以前、魚沼在住の方に聞いたところ、かなりの割合で家の食卓においてあるそうです。

 私が教えていただいたのは野沢菜を使うレシピでしたが、今日は小松菜を塩もみしたものをのっけました。小松菜を生のまま塩もみすると野沢菜みたいな味になります。ぜひお試しください。

■材料(1人分)

・納豆:1pc
・小松菜:40g
・塩:少々
・たくあん:2枚(20g)
・刻み海苔:適量
・かぐら南蛮味噌:お好みで

・ごはん:好きなだけ

■作り方

(1) 納豆は付属のたれを混ぜる。小松菜は根をおとし、1センチ幅に切り、塩でもみ、10分ほどおいたらでてきた水気をしっかりしぼる。たくあんはみじん切りにする。すべて混ぜる。

(2) ごはんに海苔をちぎってのせ、(1)をのせ、お好みでかぐら南蛮味噌をのせて混ぜながら食べる。

​ かぐら南蛮味噌とはピーマンに似た唐辛子の一種「かぐら南蛮」と味噌を混ぜ合わせたおかず味噌。コチュジャンなどでも代用できます。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター。「暮らしと食」、日本各地のローカルフードを中心に執筆する。新刊『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)が先日発売されたばかり。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2024.06.23(日)
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔