この記事の連載

 台湾東部・花蓮で発生した地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 CREA編集部では、台湾観光庁の声明や、現地コーディネーターからお話をうかがい、台湾を応援する気持ちを込めて、完売したCREA春号をハンディサイズにムック化した、CREA Due『愛しの台湾』を刊行します。その一部を抜粋し、掲載します。

 CREA編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

CREA Due

『愛しの台湾』

定価1,430円


 台湾は温暖ですが、暮らす人たちは鍋料理をワイワイ食べるのが大好き。最近は台南生まれの牛肉鍋が大人気。しゃぶしゃぶの雰囲気もあるけれどやっぱり違う新名物をどうぞ。


台湾の牛肉鍋って?

・台南が発祥
・スープが具だくさん&大きい
・牛スジなどの出汁を使う
・トマトやトウモロコシが入る

毎日仕入れる新鮮な台湾牛の様々な部位をしゃぶしゃぶで

◆【延吉街】民生輝牛肉鍋(ミンシェンフェイニョウロウグォ)

 台南の伝統的な雰囲気をポップにアレンジした店。基本の「溫體牛蔬果湯頭」350元(写真は2名分)を注文し、既に野菜や牛テール、バラ、スジが煮込まれているところにしゃぶしゃぶ肉を追加する。

 肉はすべて台湾産で、大きな塊で仕入れたら、スープに、しゃぶしゃぶにと余すことなく使い切る。

 そして、鍋の中は台南スタイルらしく、具がゴロゴロ! キャベツ、トウモロコシ、大根、トマト、ネギに豆腐と食べ応え抜群だ。

 しゃぶしゃぶで食べる上質なヒレ肉「頂級溫體牛肉盤」は時価。薄切りの肉を3〜5秒間、スープの中で泳がせる。それでも濃厚なスープの味が絡み、おいしさ倍増!

 スープを仕込んでいるというので厨房を覗かせてもらうと、巨大な寸胴の中に衝撃的な量のリンゴが入っていた! フルーティなおいしさはここからきていたのだ。

  サイドメニューも充実しており、やはり牛肉を使ったものも豊富。「香菜炒牛肉」はパクチーと牛肉の炒めもので、たまり醤油や豆板醤を使って深い味わいだ。

 オリジナルワインも作るなど、アルコールメニューも豊富。

民生輝牛肉鍋(ミンシェンフェイニョウロウグォ)

所在地 台北市大安區延吉街137巷28號
電話番号 02-2778-5898
営業時間 12:00~15:00、17:30~22:00
定休日 月曜
Facebook https://www.facebook.com/MinShengHui/

2024.05.18(土)
文=北條芽以
写真=志水 隆
コーディネート=矢作晃之(TOP TAIWAN)

CREA Due 2024年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。