名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。「CREA」2024年春号の「行かなくちゃ、台湾」特集。その一部を抜粋し、掲載します。

CREA 2024年春号

行かなくちゃ、台湾

特別定価980円


 朝も昼も夜も。楽しいときも疲れたときも。台湾の人々の生活の傍らには、いつも豆花があります。

 どんなにお腹がいっぱいでも、つるんと食べられてしまうから、地元の人に交ざって、目指すは一日一豆花。


大きな木の下に出没する、夜の豆花屋さん

【公館】泰順街大樹下甜品攤(タイシュンジェダーシューシャーティェンピンタン)

 父から受け継いだ味を守るのは、2代目となる若い夫妻。

 おすすめの汁豆花(35元)は、ぷにゅんとなめらかな食感に、豆を焦がしたような香ばしい風味が特徴で、ショウガの効いた小豆のスープが、じんわり体を温める。

 頼めば5元で追加トッピングできる、ごま団子(芝蔴湯圓)も絶品。かつては台湾中で見られた古きよき台湾の夜の光景を、目に焼きつけたい。

泰順街大樹下甜品攤

所在地 住台北市大安區泰順街11號
営業時間 15:30~22:30

大豆の濃厚な味わいを口いっぱいに感じる贅沢

【新生】雹仔豆花 新生(バオザイドウファー シンシェン)

 口に入れた瞬間、豆の風味がいっぱいに広がるのは、濃厚な豆乳をにがりを使って固めているから。

 木桶で蒸したきめ細かな豆花、どろっと溶けるまで煮たピーナッツの食感が、食す人を懐かしき台湾へ誘う。

 パートタイムで働く近所のお年寄りの、明るく気取らない接客も心地よい。

雹仔豆花 新生

所在地 住台北市中正區臨沂街27巷9-4號
電話番号 0900-771-131
営業時間 11:30~21:00
Instagram @baozaibeancurd

2024.03.07(木)
写真=衛藤キヨコ
コーディネート=青木由香

CREA 2024年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

行かなくちゃ、台湾

CREA 2024年春号

行かなくちゃ、台湾

定価980円

名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。次の旅は台北から足を延ばして、嘉義、台中、大渓など地方へも。行かなくちゃ!台湾へ。