4年ぶりの『CREA』台湾特集のカバーに登場したのは、&TEAM(エンティーム)の台湾出身メンバー、NICHOLAS。17歳のときに韓国に渡り、現在は日本を拠点にグローバルに活躍する彼の3年ぶりの帰省に密着した。
CREA 2024年春号
行かなくちゃ、台湾
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CREA WEBでは、「CREA」2024年春号のコンテンツの一部を大公開します!
17歳で単身韓国に旅立った青年が、3年ぶりに故郷に帰ってきた。
BTSやSEVENTEENを擁する韓国のエンターテイメント企業・HYBE傘下のHYBE LABELS JAPANからはじめてデビューした9人組グローバルグループ、&TEAM。カリスマ溢れるダンスで人々を魅了する21歳のNICHOLASと、彼が生まれ育った台湾を巡った。
高校時代、ダンスを毎日練習していた場所を訪れると
4年ぶりの台湾特集。編集部が楽しみにしていたのは、台湾がどんな変化を遂げたのかということ。2020年に故郷を離れた彼も、それは同じだ。
「仕事モードに入りたいんですけど、楽しくて。本当に楽しすぎます!」
台湾の空気を吸いながら、息を弾ませる。まず向かったのは高校時代、ダンスを練習していた板橋車站地下通路507(フォトカード付録に掲載)。
「僕はダンスを始めたのが遅くて、高校に入ってからなんです。ずっとバドミントンの選手だったんですが、やめて時間ができたときに、K-POPファンの2歳上の姉に『ダンスやってみようよ』と薦められて、すぐハマりました。もっと本格的に学びたいと転校した僕が、放課後に仲間たちと毎日通ったのがここです」
鏡張りの地下通路では、いまも多くのダンスグループが練習している。
「早く行かないと場所を取れないので、授業が終わると、皆でお金を出し合ってタクシーで来ていました(笑)。当時踊っていたのはストリートダンスのブレイキン。サイファーという文化があって、他グループの人とも即興でダンスを披露し合ったりするんです」
ふと壁際に目をやった彼の顔から、笑みがこぼれる。「一緒に踊っていた友だちが来ています」。人懐っこい笑顔の若者たちが、大量の豆花とタピオカドリンクが入った袋を提げ、並んでいる。
「皆さんに、僕の友だちから差し入れをお渡ししてもいいでしょうか?」
よく見れば、手作りのおかずが入った保温バッグもある。「好物を持ってきてくれたんですね」と声をかけると、「僕ではなく、皆さんに台湾のおいしいものを知ってほしかったんだと思います。温かいうちに食べてもらえるといいのですが」と嬉しそうに答える。
2024.03.07(木)
Photographs=Mai Kise
Styling=Yuuka Maruyama(makiura office)
Hair & Make-up=Yuka Kanamitsu
Coordination=Teruyuki Yahagi(TOP TAIWAN)