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 その瞬間にその場でしか味わえない、作りたてのおいしさを味わうというデザートの醍醐味。その魅力を存分に堪能できる、デザートコースを提供するお店が増えています。

 カウンターに腰かけ、シェフの言葉に耳を傾けながら目の前で仕上げられるひと皿、ひと皿に胸を高鳴らせ、香りや温度、音を感じ、味わいを楽しむひとときは、まさに至福の時間。

 とっておきのデザートコースを味わいに、いざ!


話題のデザートコース専門店へ

 今年4月11日にオープンし、早くも話題を集めているのが、東京・南青山の「Haruka Murooka」です。

 お店は、フェミニンでありつつ高級感が漂うやさしい雰囲気。オーナーパティシエを務めるのは、料理人から転身してパティシエとなり、レストランなどを舞台にパティシエとして約16年腕を磨いてきた室岡春香さんです。

 15年ほど前に、「リベルターブル」の森田一頼シェフによるデザートコースに衝撃を受けて以来、いつか自分でもやりたいと思い続けてきたという室岡さん。レストランでの仕事の傍ら、自らのデザートコースイベントを不定期で開催し、好評を博してきました。

 満を持して開いたお店に掲げたのは、自身の名前である「Haruka Murooka」。そこには、春の香りを意味する名前そのままに、「四季が巡る一年の生活の中で、特別で一瞬しかない春の香りの儚さとワクワク感とときめき。そんなひとときを、私にしかできない表現を通して感じていただけるお店にしたい」という思いが込められています。

 コースの内容は季節で変わり、おまかせデザート5~6品とアルコールまたはノンアルコールのペアリング3種、食後のお茶がセットに。主役となる旬のフルーツや野菜は、室岡さんが信頼を置く全国各地の生産者から直接取り寄せたものを使用しています。

 「これまで開催してきたデザートコースイベントでも、本当においしいものや新しい食材を求め、そこに価値を見出してくださるお客様がたくさんいらっしゃいました。そのご期待に応えられるよう、フレッシュな旬のフルーツや野菜本来の魅力を生かして調理し、みなさんにそのおいしさを存分に楽しんでいただきたいと思っています」と、室岡さん話します。

 では、4月11日から5月5日まで提供されているおまかせコースをご紹介しましょう。

2024.04.17(水)
文=瀬戸理恵子
写真=榎本麻美