ボリューム満点の豪華な朝食。活力を注入

 このホテルのもう一つの目玉になっているのがミシュランシェフが手がける朝食。台湾でも唯一のサービスと言われ、これをお目当てに訪れる宿泊者も少なくないとか。

 メニューはヨーグルトやシリアル、フルーツ、そして、サラミやハム、チーズの盛り合わせ、カラスミをふりかけたオムレツといった卵料理など。メインディッシュには肉料理か魚料理を選びます。

 この日の肉料理は台湾産のブランド鶏肉である「桂丁鶏」の胸肉ともも肉を低温調理したもの。黒ニンニクのソースと一緒に味わえば、朝から元気が湧いてきます。魚料理は市場で仕入れた新鮮なアマダイを低温調理した後、表面をパリパリに焼き上げたもの。しっとりとした食感と、あっさりとした味付け。胃にも優しいメニューです。

 また、自家製のパンやジャムも豊富。フランスパンやクロワッサンなど数種類ありますが、マストオーダーはキャラメルバタートースト。トーストをミルクとバターに一晩浸け込んだもので、一口食べるとじゅわっと濃厚なバターの風味が広がります。

 さらにこの豪華な朝食にはスパークリングワインが付いてきます。朝からとびっきり優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 なお、朝食は宿泊者以外の方でも利用することが可能。台湾の伝統的な朝ごはんも魅力的ですが、たまには西洋スタイルの贅沢な朝食を試してみるのもいいかもしれません。

2024.03.29(金)
文=片倉真理
撮影=榎本麻美