◆大根やぐら
「大根やぐら」は、宮崎平野の冬の風物詩。田野町、清武町などで特に多く見られ、国内の大根やぐらのほとんどがこの地域にあるといわれている。
やぐらはたくあんなどの漬物用の干し大根を作るためのもので、高さ約6メートル、幅約6メートル、長さは最長150メートル。巨大なやぐらが立ち並ぶ風景は、日本一の干し大根と大根やぐらの町ならではだ。
また、「田野運動公園南側駐車場横」や「県道宮崎・田野線沿線法光坊地区ほ場」の大根やぐらではライトアップを実施。ずらりと干された真っ白な大根がカラフルな光に照らされ、大迫力の光景が広がる。
見ごろの時期:12月上旬〜1月下旬ごろ
ライトアップ開催時期:例年12月中旬〜1月中旬ごろ
大根やぐら(だいこんやぐら)
所在地 宮崎県宮崎市田野町・清武町など
https://miyazaki-daikon-yagura.jp/daikonyagurainfo.html
◆高岡の月知梅
高岡町高浜にある、国指定の天然記念物「高岡の月知梅」。臥龍梅という種類の梅の木で、樹齢400年以上といわれる名木だ。
月知梅は、現在は廃寺となった「香積寺」の客殿の庭に生えていたもので、薩摩藩主島津光久が立ち寄った際に、「月ならで誰かは知らん咲き匂う老木の梅の春の昔は」と詠んだ歌が名前の由来といわれている。
最初は1株だったが、次第に枝が垂れ下がって地面につき、根を張り巡らして四方へ繁殖。現在では70株ほどになり、2月中旬ごろになると白色八重の花を咲かせる。
見ごろの時期:2月中旬ごろ
高岡の月知梅(たかおかのげっちばい)
所在地 宮崎県宮崎市高岡町高浜323-2
https://www.kanko-miyazaki.jp/miyazaki/kanko/13353.html
2024.01.10(水)
文=佐藤由樹