待ちに待った、旅して家族や仲間と賑やかに楽しめる夏がやってきました!

 海外旅行もいいけれど、日本には四季の移り変わりを感じられる風景が数多く存在しています。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、今度の夏休みの旅行の参考に。私たちを待っている夏色の景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆厳美渓

 「厳美渓」は名峰・栗駒山から流れる磐井川の浸食によってできた渓谷。約2キロメートルにわたり奇岩、甌(おう)穴、滝、深渕が連なる変化に富んだ渓谷で、国の名勝および天然記念物に指定されている。

 渓谷を流れる水流は翡翠色の輝きを見せ、深い緑に覆われた岩盤の景色はため息が出るほど美しい。渓谷沿いには往復45分ほどの散策路が設けられ、清流のせせらぎを耳にしながら大自然を満喫できる。

 また、散策路の途中にある吊り橋「御覧場橋」からは、上流の荒々しい流れと下流のゆったりとした流れの両方を見られ、この不思議な光景は見る人を驚かせる。

厳美渓(げんびけい)

所在地 岩手県一関市厳美町字滝の上地内
https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=763

◆龍泉洞

 「龍泉洞」は、山口県美祢市の「秋芳洞」、高知県香美市の「龍河洞」と並ぶ、「日本三大鍾乳洞」のひとつ。一つの洞内に5種類のコウモリが数多く生息している日本でも珍しい場所で、コウモリとともに国の天然記念物に指定されている。

 8つの地底湖のうち3つが公開されており、透明度の高い湖と芸術品のような鍾乳石が青い光に包まれた光景は神秘的。

 洞内は年中気温が10℃前後なので、夏場でも上着は必須だ。冷涼な洞窟の中で美しい青の世界を楽しもう。

龍泉洞(りゅうせんどう)

所在地 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1
http://www.iwate-ryusendo.jp/

2023.07.28(金)
文=佐藤由樹
協力=岩手県観光ポータルサイト「いわての旅」