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木のうつわは気にかけないで使える気軽さが嬉しい

 よく使うといえば、欠かせないのが木のうつわ。漆のときにも言いましたけど、欠けないし、割れない(笑)! 気にかけないで使える気軽さが嬉しいんですね。勿論、手触りや風合いが好きというのもありますけど。

 サラダボウルに使っている直径22.5センチのものはおひつ代わりにもいいんです。混ぜごはんを作るときに重宝していますよ。

 直径30センチの大皿は人が来たときにも活躍しますけど、ふたり分の料理をどさっとのせるときに使っても。木目の感じって、雑に盛っても逆にそれがいいというか、可愛く仕上がるんです。あるいはゆでたとうもろこしなんかをどさっと盛ってもいいですね。

 木の平皿はカットボード的に使ってもいい。私は木の皿の上でがんがんナイフを使ってしまいます。その傷の感じがまた味になって出てくる。温めたパンを置いても湿気が抜けやすいので、朝ごはんのときにも重宝しています。

 木のうつわも漆塗りのものと同様、水に浸けっぱなしは避けてください。使ったらすぐ洗って、風通しのよいところで乾かす、というのを私は守っています。使っていて表面があまりにざらっとしてきたら、オリーブオイルで拭くというのがたまの手入れで。

 最後に、ここ最近愛用しているお皿を。私、韓国料理が大好きで、日常的にとてもよくビビンバを作るんですね。ビビンバ皿としてうってつけなのがこれ。ごはんは100グラムぐらいと少なめにしつつも、野菜はたっぷりのせたい。だから、口が広くて、直径が21センチというのが混ぜやすくて、とっても使いやすいんですよ。作家は伊藤聡信さん。模様の入り方も絶妙ですよね。

白央篤司

フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)がある。
https://www.instagram.com/hakuo416/

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Column

うつわのある暮らし

食を彩る素敵なうつわとともに日々を過ごす。憧れるけどなにから始めたら? フードライターの白央篤司さんが、「うつわのある暮らし」を始めるヒントを探りに、うつわの専門家を訪ねました。

2023.07.25(火)
文=白央篤司
撮影=平松市聖