この記事の連載

 2022年より、タイを拠点に活動をし始めたというねこ写真家の関 由香さん。今年4月、タイで撮影した作品をまとめた『ねこと一緒に、今日もいい日。』の刊行を控える中、その収録作品をCREAにて特別公開!

 5回にわたり、写真集収録の作品にまつわるエピソードを紹介していきます。第四弾は「きんじょのぬし」篇です。

» 第一弾「路地裏の日常」篇
» 第二弾「みんなにとってはいつものこと」篇
» 第三弾「のりものだいすき」篇


ねこフォトエピソード「きんじょのぬし」篇

 『ALWAYS 三丁目の夕日』を彷彿とさせる駄菓子屋さんで、看板ねことして活躍するのが、タイガーくん。お昼寝タイム以外は、ご近所さんとのコミュンケーションを欠かさず、周囲の様子を見守っています。

 この駄菓子屋さんには小さな椅子が置いてあり、朝からバイクタクシーやトゥクトゥクの運転手さんたちが集まり談笑しています。この日の早朝も、おじさんが1人やってきて、まずはタイガーくんにご挨拶。一緒に空の様子を観察してひと撫でしてから、皆の輪に入っていきました。

 その後、隣家の白ねこちゃんがお外へ。どうやらタイガーくんはその子にお熱なようで、出てきた瞬間からロックオン。私がいることで視界から見えなくなるときには、身を乗り出してまで見つめるほど。

 その熱い眼差しに、私が惚れてしまいそうでした。タイガーくんの恋が実りますように……!


 写真集『ねこと一緒に、今日もいい日。』(葉々社)の詳細は、関さんのInstagramで随時告知予定。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

関 由香

ねこ写真家。2003年「第4回新風舎・平間至写真賞優秀賞」を受賞し、翌年、その作品をまとめた『島のねこ』でデビュー。著書に『ねこうらら』『猫と喫茶店』『ねこinアジア』など。「ねこと一緒に、今日もいい日。」をテーマに、バンコクを拠点に活動中。
Instagram @sekiyuka0701

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