人生と寄り添う、上質なリリエンクランツの家具
![「Oyster」の表面処理はかなり凝っている。小川撮影。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/1280wm/img_9f67292253e4ca49d9af2b021fb1bd63364798.jpg)
けっして安い買い物ではないようです。ウェブで価格を検索すると、3万ポンド(480万円)などと出てきます。
スウェーデン家具というと、買いやすい製品を連想しがちですが、リリエンクランツ氏の家具は、対照的。クルマ1台買える価格に見合う価値を認めてもらえているわけです。
![木材だけでなく石もリリエンクランツ氏にとって大事な素材。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/d/1280wm/img_7dfadea41fe511c680c7cc1b4a246c5f496946.jpg)
ストックホルムでは、インテリアショップではなく、アートギャラリーで展示されていたのにも納得しました。
2023年にはニューヨークシティのトライベッカに、リリエンクランツ氏の家具のギャラリーがオープンするとのこと。
「若い人もいまは、家具は消費材だと思っていません。クオリティの高い家具を手に入れるのは、一種の投資だと考えています」
ストックホルムのギャラリーオーナーの言葉です。
![リリエンクランツ氏の家具を愛するというスターク氏もボルボEX90の発表会に画像で登場。小川撮影。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/5/1280wm/img_45b6ad7624223fa8ba645ade1f748928341266.jpg)
「ボルボでも、木の審美性の高さに注目しています。インテリアデザイナーは、木は成型しにくい、と合成樹脂を使いたがりますが、私は木こそ、本当に価値を伝えられるものと思っています」
リリエンクランツ氏の家具のファンという、ボルボのセシリア・スターク氏は、木のよさについて熱く語ります。
![コーヒーテーブルの木目が流れる水のように見える。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/1280wm/img_d17027f9857c70593e8946ba46e41e1a1004639.jpg)
木製家具の魅力は、見た目のバラエティの豊かさにはじまり、感触、それに質感など、多岐にわたります。
「日本の家具づくりもとても参考になります」。リリエンクランツ氏はそう教えてくれました。意外なところでつながる彼我のモノづくり。
ストックホルムに出かける機会があれば、ぜひリリエンクランツ氏の家具に触ってみてください。心が豊かになる気がします。
![リリエンクランツデザインはストックホルムにオフィスを持ち、ここに顧客がオーダーの相談にやってくる。小川撮影。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/1280wm/img_1710f38f4736de7f935741a59db3de22465324.jpg)
LILJENCRANTZ DESIGN
所在地 Brahegatan 26,114 37 Stockholm
https://liljencrantzdesign.com/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2023.02.05(日)
文・撮影=小川フミオ