富山の隠れた名店「ザイカ・カレーハウス」の「チキンキーマアルー」
![「チキンキーマアルー」1,265円。付け合わせのライタ(甘くないヨーグルトのサラダ)をかけて、味変も楽しんで。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/d/1280wm/img_1d2975aad3e0d7ff328c9c425aa4c1a0452189.jpg)
2品目は、富山県射水市周辺にある「ザイカ・カレーハウス」の、鶏ひき肉とじゃがいもを使った「チキンキーマアルー」です。
こちらのお店は新幹線の富山駅から車で30分ほどのところにあるそうで、まさに「なかなか行けない名店」。
「今射水市は『イミズキスタン』とも言われるほど、パキスタン人が多く住む地域で、パキスタンの方々に向けたお店がたくさんあるんです。その中でも一番有名なお店が『ザイカ』。
前期の『マトンカラヒ』(マトンの炒め煮カレー)ももちろん美味しいのですが、ここの『チキンキーマアルー』が絶品なんです。
パキスタンのカレーは割と濃厚でクリーミーなものが多いのですが、この『チキンキーマアルー』はカシューナッツペーストも入っているのでとてもコクがあります。こちらのお店は油やスパイスを大胆に使っていて、それがしっかり美味しさに繋がっているんですよね」(小宮山さん)
埼玉の紅茶専門店「紅茶屋」の「スリランカフィッシュカレー」
![「紅茶屋」の「スリランカフィッシュカレー」1,265円。付け合わせのシーニサンボール(タマネギの和え物)、ナスのモージュ(ナスの和え物)、ポールサンボール(ココナッツのふりかけ)を、カレーに少しずつ混ぜながら食べるのがおすすめ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/1280wm/img_172668e408c6aa3357778a35e1be5868530437.jpg)
3品目は、埼玉県にある紅茶専門店「紅茶屋」さんの「スリランカフィッシュカレー」。1日5組の完全予約制の本格スリランカ料理を提供するお店かつ、ランチ営業のみなので、食べに行ける機会がなかなかない名店です。
「カレー自体はそんなにスパイシーではないけど、副菜と一緒に食べるとすごく複雑な味になります。もともと紅茶の輸入業を営んでいた店主の加地さんはスリランカの文化を研究していて、アーユルヴェーダを元にしたレシピで作っています。
『ザイカ』が大胆で力強い味わいに対して『紅茶屋』はやさしい味が特徴ですね。身体のためを考えた薬膳のような、塩や油、スパイスも必要な分だけ使ったヘルシーであっさりしたカレーになっています。後期ではせっかくなので、まだあまり日本人になじみがないスリランカのフィッシュカレーも、これを機に食べてもらえるといいなと思って選びました」(小宮山さん)
もちろん、通期で提供している小宮山さんが監修する「Lemon Rice TOKYO」の「レモンライス」も見逃せません。南インドの家庭料理をベースに独自のアレンジを加えています。
![「世界のカレー 3種盛り合わせ」1,980円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/1280wm/img_762a1c0096348efe3491c558cec81787291491.jpg)
「どれも気になって選べない!」という欲張りな方にぴったりなのが、「スリランカフィッシュカレー」、「ゲーン キャオワーン」、「チキンキーマアルー」が少量ずつセットになった「世界のカレー 3種盛り合わせ」(1,980円)がおすすめです。
2023.01.25(水)
文=根津香菜子
写真=山元茂樹