◆鬼鯖鮨/三井楽水産

 「質の高い五島の魚を知ってほしい」という想いから生まれた逸品で、五島のシンボル「鬼岳」にちなんで「鬼鯖」と名付けられました。日本でも有数の漁場で水揚げされた鯖を、独自のブレンド酢で浅く締め、フレッシュな鯖のおいしさを引き出します。

 鮨飯は五島の盆地で育てられる「ひのひかり」。ふっくらと炊けたごはんを自社でつくる独自の“鬼酢”で鮨飯に仕立て、贅沢に2枚の鯖を使って棒鮨にするのが、こちらの定番です。表面を炙り、香ばしさと生に近い鯖の味のコントラストを楽しめる「あぶり鬼鯖鮨」と迷ってしまいます。

「肉厚な鯖、それ自体を味わえる鬼鯖は、ほかでは味わったことのないものでした。空港・港でも買えるので、帰省みやげの定番として家族に喜ばれています」(安達さん)

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三井楽水産 「鬼鯖」公式通販サイト

https://www.onisaba.com/
※消費期限が短いため、注文可能なエリアは限られます。

 お気づきになったでしょうか? 安達さんがびっくりした、という自慢の美味は、どれも素材から地元産。四方を海と山に囲まれている五島は、太陽の恵みや島の潮風が運ぶミネラルが良質なお芋やお茶、そして味の要となる塩までも生み出し、さらには麺をしなやかに乾燥させる風が吹き抜けます。

 確かにこれは自慢したくなる。そんな島のご馳走は、お取り寄せでも、もちろん現地に出かけて堪能してもいいですね。

安達真美さん

東京都生まれ。東京・日本橋「マンダリン オリエンタル 東京」や東京・目黒「ホテル雅叙園東京」などで広報を担当。地方活性や各地の食文化に興味を持ち、2021年、縁あって長崎・五島の食品会社「ごと株式会社」に広報として入社。縁もゆかりもない地に「ふらりと」移住。美しい海、豊かな食、そして優しい人々に囲まれて、せかせかすることがない毎日を送る。

2022.10.28(金)
文=CREA編集部